編集部ブログ

2021.08.09

伝説の零戦パイロット原田要氏から次世代へ熱いメッセージ

 戦争体験、終戦記念日に特に興味なし、という若い人たちが増える中、次の平和な世を作るためにこそ、戦争体験を語り継がなければ、と色々なプロジェクトが進められています。当社では、2003年発刊の『日本人はとても素敵だった―忘れ去られようとしている日本国という名を持っていた台湾人の心象風景』を皮切りに、シリーズ日本人の誇り①~⑩を出版しています。台湾、インドネシア、フィリピン、スリランカ、朝鮮、日本で戦前・戦中・戦後を生き抜いた人々が、率直に実体験を語った本です。2011年発刊のシリーズ⑨「零戦(ゼロファイター)老兵の回想―南京・真珠湾から終戦まで戦い抜いた最後の生き証人」(原田要 著)も今も読み継がれているロングセラーです。

その原田氏の次世代に送るメッセージ、本書<前書き>ホームページで公開しました。https://www.sakuranohana.jp/books/9784434162121/

 原田氏は、海軍の戦闘機パイロットとして、南京攻略、真珠湾攻撃、ミッドウェー海戦、ガダルカナル島攻防戦など、 数々の修羅場を戦い抜いた元零戦パイロット。知る人ぞ知る相生高秀中尉から戦闘機パイロットの極意を叩き込まれ、「大空のサムライ」で有名な坂井三郎氏と切磋琢磨して飛行技術を磨きました。そして、神風特攻隊「敷島隊」の 関行男氏へ指導するなど、海軍航空隊の錚々たる面々と共に闘い、生き残った不死身のパイロットです。終戦後は、地域のお母さん方の要望に応える形で託児所を開設し、その後、幼稚園を作り、昭和47年には学校法人として認可されて〝浅川学園ひかり幼稚園〟の園長に就任されました。原田氏は「幼稚園を始めてからは、多くの人たちと関わりを持つようになりましたが、私が零戦パイロットとして戦ったということを、人には話しませんでした。ところが、1991年に起こった湾岸戦争が、私の戦争に対する沈黙を破らせることとなったのです」と語っています。

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