編集部ブログ
2021年05月
2021.05.31
今日5月31日は「国際禁煙デー」今こそ禁煙を!
5月31日「国際禁煙デー」今こそ禁煙を! 自宅にいる時間が長くなった今こそ、絶好のチャンス「タバコは百害あって一利なし」 日本赤十字社医療センター著『健康な100歳をめざして―予防と治療法を現役医師が解説!』本書トップの第一項目は、ズバリ「禁煙」についてです。神経内科の作田学先生が書かれた「禁煙外来 有害なタバコをやめ 病気のリスクを減らそう」では、なぜ禁煙が健康に有効なのか、紹介しています。自力で禁煙が無理な方は、禁煙外来を利用しましょう!
2021.05.28
ウイルスで悪性の脳腫瘍を治療(最新医療13)
厚生労働省は悪性神経膠腫に対する治療として、がん治療用ウイルス「デリタクト注」を承認する予定です。東京大学医科学研究所の藤堂具紀教授らにより創製されたもので、ウイルスを用いてがん細胞を攻撃・死滅させるという新しい治療法になります。「デリタクト注」は遺伝子組換え技術により、がん細胞でのみ増殖するよう設計されたウイルスでがん細胞に同ウイルスを感染させると、ウイルスが増殖するとともにがん細胞を破壊・死滅させ、抗腫瘍免疫も誘導するとされます。ウイルスを使ったがんの治療薬が国内で承認されるのは初めてです。対象となるのは悪性の神経膠腫の患者のうち、手術や放射線治療などの標準治療で効果が見られなかった人で、小児も対象になるということです。
2021.05.26
前立腺がんに新しい放射線治療(最新医療12)
俳優の西郷輝彦さんが前立腺がん(ステージ4)に罹り、日本未承認の治療をオーストラリアで受けることを自身のYouTubeで公表しました。治療は「ルテチウム-177PSMA-617」という新規標的放射線療法です。これはがんに作用する薬剤を投与することで、がん細胞だけを攻撃することができる治療法です。がんのみを標的にするので、身体への負担も少ないというのがメリットです。費用は1回の点滴治療で最大300万円ほどで3回治療を受けるようです。シドニーのWaratah Private Hospitalの主治医、ナッド・レンゾー博士はTBSのインタビューに答え、「抗がん剤治療が難しい患者や高齢者もこの治療だとうまくいっている」と答えています。オーストラリアには西郷さんのように前立腺がんの最新治療を受けるために医療ビザで海外から入国するケースがあります。まだ臨床データが少なく効果も明確ではありませんが、患者にとって期待の治療法です。まずは日本で実績ある専門医にご相談されることをお薦めします。『国民のための名医ランキング』では泌尿器の外科医、内科医、放射線医を分けて名医を紹介しています。病院や医師は慎重に選びましょう。
2021.05.25
鎮魂 6月5日ミッドウェー海戦
後手後手に回るコロナウイルス感染症対策、遅々として進まないワクチン接種の現状に、皆が「もやは日本は先進国ではないのでは」という危惧を感じています。東京五輪はどうなるのか? いやどうするのか? 今こそ、日本人の決断力が問われています。『零戦(ゼロファイター)老兵の回想―南京・真珠湾から終戦まで戦い抜いた最後の生き証人』で著者の原田要氏は、ミッドウェー海戦について「直衛隊をまとめる総指揮官がいてくれたならば」と語っています。
2021.05.21
老化を遅らせる可能性が出てきたNMN物質に注目(最新医療11)
NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)という老化を遅らせる物質が研究されています。研究する今井眞一郎教授(ワシントン大学)よるとまず老化をしる上で重要なのがNAD(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)という物質です。NADとは生体内で起こる様々な酸化還元反応において、電子の伝達を行う補酵素の一種で特に、好気呼吸や光合成などで重要な役割を果たします。NMNを飲むと、NADという生きていくうえで欠かせない補酵素に変換され、サーチュイン(長生き遺伝子)の働きが活性化されます。NADは老化と共に減少していき、直接的に体内にNADを取り込むことは困難ですが、NMNという物質を投与すことによってNADの減少を遅らせることがわかったということです。マウス実験では糖尿病、アルツハイマー病、心不全などを改善する結果が報告されいます。
2021.05.20
記録的早さの梅雨入り! 腎臓も強烈に働いている
今年の梅雨は、梅雨入りが早く長くなる予想とのことです。この時期、湿度が高く、体内の代謝も悪くなり、体が重く感じる方も多いことでしょう。腎臓は体内の水分調節の要(かなめ)です。あなたの腎臓はいつも人知れず猛烈に働いています。哺乳類は、進化の過程で、海から陸へ環境が大きく変化し、これに対応してきました。空気を取り入れるために進化した肺臓と内部環境を「太古の海」と同じ環境にするために進化した腎臓です。水分不足、塩分不足、カルシウム不足、重力への対抗など、腎臓は身体が過酷な環境変化に耐えうるよう進化しました。
2021.05.17
今日は「高血圧の日」 10人に1人は高血圧が治る可能性あり!
『名医ランキング』のため、高血圧について、市原淳弘教授(東京女子医科大学病院 高血圧・内分泌内科)に取材を行ないました。今回のインタビューから「高血圧の患者さんの10 人に1 人くらいは、原因がホルモン異常によるもので、治る可能性がある」ということがわかりました。ほとんどの患者さんが検査を行なわないで治療を開始しているのが現状ですが、高血圧の治療前には、ホルモン検査や動脈硬化のチェックが必須です。
2021.05.13
“Tao and the Cosmic Principle”がアメリカのヤフーニュースで紹介
森上逍遥氏 著『タオと宇宙原理』の英語版“Tao and the Cosmic Principle”(電子版)が全世界で発売中です。first editionから、新たに語句等についての註と「おわりに」が付されました。知識ではなく、本物の哲学的思索に挑戦したい、生きることの本質を求めたい人にとって必読の書です! 語句等についての註が付いたことで、仏教哲学に詳しくない英語圏の方にとっても、読みやすくなりました。
アメリカのヤフーニュースで“Tao and the Cosmic Principle”が紹介されました。https://www.yahoo.com/news/tao-cosmic-principle-065812881.html
2021.05.11
脳卒中は待ったなし!元気なうちに情報収集『安心の脳動脈瘤治療』
脳卒中発作は待ったなし、自分も家族も人生が一変してしまいます。「脳ドックの検査を受けたいが、しかし、いざ、脳動脈瘤が見つかっても、頭を開いて手術するのは怖い」そんな人に、画期的な新技術の朗報があります。心臓などで使われる、細い管状の器具を足などの血管から挿入して行なう「カテーテル手術」が、脳血管外科の分野でも使われるようになりました。『安心の脳動脈瘤治療』で紹介する最新ステント「フローダイバーター」は、海外での好成績を受け、2015年10月から国内の施設で使用が始まり、臨床データも蓄積されています。多くの症例で未破裂動脈瘤を開頭しないで治療することが可能になりました。
2021.05.10
台湾海峡の平和が世界の焦点に!なぜ台湾は超親日国なのか?
2021年4月16日、日米首脳会談が行なわれました。米バイデン大統領が就任後対面で行なう初めての首脳会談であることで注目を集めましたが、その共同声明に、およそ半世紀ぶりに台湾の文言が盛り込まれました。また、2020年、新型コロナウィルス感染初期に、マスクの在庫がリアルタイムで確認できるアプリ「マスクマップ」を若き官僚、オードリータン氏が開発し、あっという間に感染症対策に成功し注目を集めました。オードリータン氏の優れた資質と、それを抜擢した台湾政府の優秀さが光りました。それもそのはず、最新の世界デジタル競争力ランキング(スイスの国際経営開発研究所(IMD)調べ)では、台湾11位、日本27位です。何かと話題の台湾は、大変な親日国です。台湾は、東日本大震災の時、どの国よりも早く助けに来てくれ、250億円以上の義援金を寄付してくれました。また2020年4月、マスク不足で世界中が大騒ぎになったとき、 台湾は日本にサージカルマスク200万枚を無償で提供してくれました。台湾と日本はいつも、震災の際は互いに援助しあい友好を深めてきました。なぜ、台湾がこれほど親日なのでしょうか? 『日本人はとても素敵だった』を読むと、その歴史的背景が分かります。著者の楊 素秋さんは、戦前の日本統治時代に生まれ育ちました。