編集部ブログ

2020.05.04

漆芸作家 スザーン・ロスさんからのメッセージ

 漆芸作家であり、弊社の『漆に魅せられて』の著者でもあるスザーン・ロスさんは、今年1年、ACジャパンの全国キャンペーン新聞広告とラジオCMで、「認め合うことが、チカラになる。」というメッセージを発信しています。

新型コロナで今までの価値観の転換を求められていますが、いつまでも変わらぬ大切なものもあるはず。

本の冒頭で、スザーンさんはこう語っています。

「この本は、人生に関する本であり、幸せと、それを失うことに関する本でもあります。

日本の知恵で世界を救うことについて語った本であり、日本人が、歴史ある美しい文化を、そうと知らずに捨てていることを知らせる本です。

そして、人生の中で大切なものは何か、ということについて、私たちの価値観を問い直す本でもあるのです。」

今日は、そんなスザーンさんの言葉を本の中から紹介したいと思います。

 「花びらや葉っぱの一枚一枚は、なんて完璧にできているのでしょうか!

虫や蝶も完璧です。私は蜘蛛が苦手ですが、その模様や、一生懸命紡つむぎ出すその巣も、なんて美しいのでしょう!

そして、なんと不思議なんでしょう。目の前の川の水みな面もは、一瞬一瞬、形を変えていきます。

じっと見つめていると、過去の数知れない想いがよみがえります。

淀みない流れは、同じ瞬間は二度と訪れないことを、そして一瞬一瞬が特別であることを教えてくれます。

人生の折々に苦しいことがあっても、その自然の大いなる恵みは、その苦しみを忘れさせ、私の心を癒してくれました。

アーティストとして、私は作品を通して、この完璧な〝美〟を表現したいと日々努力しています。でも、まだまだ。修行の道は遥かです。」

「私はいま、日本の伝統工芸という厳しい世界で、外国人にもかかわらず認められ評価されるようになりました。

まだまだですが、夢を叶えつつあります。

そんな失敗だらけの私ができたのだから、大きな夢に向かって不安がいっぱいのあなたでもきっとできます! 

パッション(情熱)と信じる心を持つことよ!

夢に向かって努力を続ければ、夢はきっと叶うわ!

そして、あなたはいつも愛されているのだ、ということも知ってください。

私のこの本が、日本の皆さんにとって、忘れているものを取り戻すきっかけになってくれたら、こんなに嬉しいことはありません。」

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