編集部ブログ

2023.10.23

明石元二郎 元台湾総督、没後104年、台北で慰霊式

 日本統治時代に台湾総督を務めた明石元二郎氏、没後104年、2023年10月22日、台北市中心部の林森公園で慰霊式が行なわれました。産経新聞が、その様子を詳しく伝えています。地元の台日友好団体、台湾明石会の朱家煌理事長、作家の門田隆将氏、前衆院議員の長尾敬氏ら日台の関係者約60人が出席。慰霊式は神式で行なわれ、日台の代表者が玉串を神前にささげました。朱氏は明石総督の台湾経済への貢献などを振り返り、「明石氏の業績を顕彰し、台日友好をさらに発展させたい」と、門田氏は「明石氏の死後100年以上が経過したが、台湾は虎視眈々と侵略を狙う中国共産党と対峙(たいじ)している。今こそ世界の自由陣営が結束して台湾を守らなければならない」と話したということです。明石氏は陸軍軍人出身。1918年に7代目の台湾総督となり、在任中に水力発電事業を推進したほか、当時台湾最大級の銀行だった華南銀行を設立しました。翌年、一時帰国中に故郷の福岡で死去。生前の強い希望で遺体は台湾に埋葬されました。弊社でもその活躍を、『豪快痛快 世界の歴史を変えた日本人 明石元二郎の生涯』で紹介しています。

詳しい経歴は、明治27(1894)年ドイツ留学。28年日清戦争に従軍、近衛師団参謀として台湾占領に参加。フランス公使館・ロシア公使館付武官などを経て、日露戦争中はストックホルムでロシア国内攪乱を狙った諜報活動を展開した。その後、韓国併合の過程で韓国駐箚軍参謀長、韓国駐箚憲兵隊司令官などを歴任。大正7(1918)年台湾総督に任ぜられ、大将に昇進。

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