編集部ブログ

2022.04.14

世界初「血液型不適合で肺移植」両親から10代へ

京都大医学部附属病院の呼吸器外科で、10代の女性患者に対し、血液型が適合していない両親からそれぞれ肺の一部を移植する手術を実施、成功しました。血液型が不適合の生体移植手術は、これまで肝臓や腎臓では実施されていましたが、肺については世界で初めてとのことです。執刀医は、同院呼吸器外科の伊達洋至 教授と主治医の中島大輔 講師で、同呼吸器外科では、これまでも肺移植の実績は日本一。スタッフの総合力があってこそ、今回の世界初の症例への挑戦も可能となったのでしょう。心臓血管外科、麻酔科、手術部、臨床工学技士など約30名のスタッフが協力して手術を実施したとのことです。この手術で使われたリツキシマブは、慢性リンパ性白血病、難治性のネフローゼ症候群などや、腎移植、肝移植にも使われてきた薬剤です。免疫は、強すぎてもダメ、弱すぎてもダメ、中庸が必要ですが、健康とは、常に中庸が問われていますね。

以前伺ったインタビューで、伊達洋至教授は、「肺移植の技術は、がん治療にも生かされている」とお話されていました。詳しくは『第一の肺癌治療 ─ 早期発見・チーム医療・ロボット手術・肺移植・話題の新薬まで』まで。

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