編集部ブログ
2021.05.10
台湾海峡の平和が世界の焦点に!なぜ台湾は超親日国なのか?
2021年4月16日、日米首脳会談が行なわれました。米バイデン大統領が就任後対面で行なう初めての首脳会談であることで注目を集めましたが、その共同声明に、およそ半世紀ぶりに台湾の文言が盛り込まれました。また、2020年、新型コロナウィルス感染初期に、マスクの在庫がリアルタイムで確認できるアプリ「マスクマップ」を若き官僚、オードリータン氏が開発し、あっという間に感染症対策に成功し注目を集めました。オードリータン氏の優れた資質と、それを抜擢した台湾政府の優秀さが光りました。それもそのはず、最新の世界デジタル競争力ランキング(スイスの国際経営開発研究所(IMD)調べ)では、台湾11位、日本27位です。何かと話題の台湾は、大変な親日国です。台湾は、東日本大震災の時、どの国よりも早く助けに来てくれ、250億円以上の義援金を寄付してくれました。また2020年4月、マスク不足で世界中が大騒ぎになったとき、 台湾は日本にサージカルマスク200万枚を無償で提供してくれました。台湾と日本はいつも、震災の際は互いに援助しあい友好を深めてきました。なぜ、台湾がこれほど親日なのでしょうか? 『日本人はとても素敵だった』を読むと、その歴史的背景が分かります。著者の楊 素秋さんは、戦前の日本統治時代に生まれ育ちました。
本書では、日本統治時代、そして中国本土から国民党政権がやって来てから台湾の人々が経験した苦悩を、自身の体験として語っています。筆者の飾らない文章からは、日本統治下・戦時下の台湾の人々と周囲にいる日本人たちが、協力し合い共に生きる様子が伝わってきます。楊 素秋さんは、1932年生まれの89歳。時々訪日し、講演活動を行なっています。写真は『日本人はとても素敵だった』97頁 昭和15年ころの台湾 小学生の「お作法」の授業です。