編集部ブログ

2021.05.07

母の日の贈り物に『行く道に花の咲かない道はなく 』心に染み入る俳画集

 本を読むタイミングは大切ですね。『行く道に花の咲かない道はなく 』は、2014年に出版された当初より、今読むとさらに心に染み入りました。著者の鮫島芳子さんは、最愛の息子を交通事故で失い、息子のクラスメイトたちからの断えることのない花束が送られました。その彼らの姿と、玄関の外にまで溢れる花々たちに次第に癒されて、いつしか花々の絵と心の内を俳句に描き溜めるようになりました。

 そして、数年後、今度は最愛の夫を亡くし、体調を崩し、再びと絶望の縁に立たされる…。そんな鮫島さんを励ましてくれたのは、やはり、野にひっそりと咲く可憐で美しい花々でした。いつしか自然と俳句が出てくるようになり…書き溜めた絵と俳句を1 冊の本にまとめたのがこの俳画集です。素朴な温かさが読む人の心に染み渡り、不思議と疲れた心を癒してくれます。自分のために、そして、大切な人のために贈りたい1 冊です。

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