編集部ブログ

2021.04.22

80歳を過ぎたら…、全身を診る老年科の重要性

 GW前の緊急事態宣言の発出をめぐり、ニュースが飛び交っています。そんなニュースの中で、渋谷のボウリング場でボウリングを楽しむ高齢者の方々が映し出されました。「渋谷でボウリングされるお年寄り」…なんだか、ちょっと幸せな気持ちになりました。しかし、ボウリング場の女性代表者のコメントが印象に残りました。高齢者の方が、週に2回、3回、ボウリングを楽しむことで、筋力が維持される、それが無くなることの弊害に配慮があっても良いのではないか。ある常連の方が、外出自粛解除後、車いすで訪ねていらしたとのことです。胸が痛む話でした。

国民のための名医ランキング 2021~2023―いざという時の頼れる医師ガイド 全国名医1045人厳選』では、老年科の分野も取り扱っています。老年科(高齢診療科)では、高齢の方を総合的に診察し、今何を中心に治療していくか、治療方針を立てます。年老いて、転んでばかりいて、だんだん足腰が弱くなって、誤嚥して、肺炎になってまた治って…、どこで診てもらえば良いのか。呼吸器内科でしょうか、心臓も悪いので循環器内科でしょうか、整形外科にも行かないと…という患者さんがいます。80 歳を過ぎていれば、症状別に各科を回るのではなく、老年科、高齢診療科での受診も有効です。がんの治療も、認知症との兼ね合いなど総合的に検討されます。

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