編集部ブログ
2021.04.21
がん検診を受けよう
コロナの影響で自治体のがん検診を受ける人が前年より約30%も少なくなっています。日本対がん協会は「がんが進行した状態で発見される可能性もあるので受診を」と呼びかけています。イギリスのBMJ誌(2020年11月4日号掲載)によると、がん治療が4週間遅れるだけで、手術、全身療法、放射線療法の適応となる7つのがんで全体の死亡率が上昇するという報告がされています。人間ドックなどもこれまで通りに受けた方が良いでしょう。女性の方にとっては乳がん検診も重要です。乳がんは女性が最もなりやすいがんで、女性のおよそ9人に1人が罹るということです。厚労省は今後、医師の立ち会いなしでも看護師などによって乳がんの問診を可能にする方針ということです。医師不足の地域などで検診の実施が進むことが期待されています。受診が減っているのはコロナ感染を心配してのことだと思いますが、がんの発見が遅れては本末転倒ですので検診は積極的に受けましょう。