編集部ブログ
2021.04.15
緑に囲まれて育つと小児の炎症性腸疾患発症リスクが低下(最新医療10)
居住環境の緑地(自然植生)が多いほど小児期に炎症性腸疾患(IBD)を発症するリスクが下がることが、カナダで行われた観察研究で明らかになりました(Am J Gastroenterol誌2月号)。一般に、炎症性腸疾患は、潰瘍性大腸炎とクローン病に分類されます。炎症性腸疾患を患う子どもたちの数は、世界規模で増えています。研究では居住環境の緑地と小児期の炎症性腸疾患との関連に影響し得る要因として、様々な微生物に曝露されるなどの直接的要因や、レクリエーションとしての運動量の増加やストレス軽減といった間接的要因を挙げています。研究者らは身の回りの環境を変えることで小児期のIBD発症を予防できる可能性があるとしています(日経メディカル)。