編集部ブログ

2021.03.04

AI(人工知能)を使い“がん”発見へ(最新医療9)

AI(人工知能)を使いがんを発見するシステムの開発が進んでいます。国立がん研究センターはNECと共同開発した内視鏡AI診断支援ソフトウェアが医療機器承認されたと発表しました。国立がん研究センター中央病院内視鏡科(科長:斎藤豊、プロジェクト担当:山田真善)に蓄積された画像でトレーニングされたAIを用い、大腸内視鏡検査時に大腸前がん病変及び早期大腸がんをリアルタイムに自動検出することができます。

早期がんは内視鏡検査時に見逃さないことが重要ですが、肉眼での認識が困難な病変や解剖学的死角、医師の技術格差等により24%が見逃されているという報告もあります。また別の報告では、大腸内視鏡検査を受けていたにもかかわらず、後に大腸がんに至るケースが約6%あり、その原因は内視鏡検査時の見逃し(58%)、来院しない(20%)、新規発生(13%)、不十分な内視鏡治療による遺残(9%)が挙げられています。今後、AI技術の進歩によってがんの発見率が向上し、大腸がんの予防、早期発見につながることが期待されています。(国立がん研究センターHPより)

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