編集部ブログ
2021.03.02
遠山の金さんの日
3月2日は「遠山の金さんの日」とされています。遠山の金さんこと遠山景元は江戸時代に実在した人物で、通称が金四郎だったため、金さんと呼ばれたようです。遠山景元が北町奉行に任命されたのが、1840年の3月2日でした。
遠山の金さんと言えば、何と言っても桜吹雪の入れ墨で有名ですが、遠山景元が実際に入れ墨をしていたかどうかは定かではないようです。ただ、文化~天保年間にかけて、江戸では入れ墨の大ブームが起きていたという記録はあるようで、江戸時代も現代と同じように人々が流行に熱中していたというのは興味深い話です。当たり前と言えば当たり前のことなのかもしれませんが、歴史や社会がは生きていた人間ひとり一人によって作られるということを、改めて実感させられます。
北町奉行所は、現在の呉服橋交差点の南西にあたる場所にありました。東京駅のすぐ近くです。たった180年ほど前に、そこで遠山景元が北町奉行を努めていたことを考えると、日本の歴史の変化の速さに驚かされます。
歴史に触れることは、本を読む楽しみの一つでもあります。先の見えにくい時代だからこそ、歴史から学べるものは多いのではないでしょうか。