編集部ブログ
2020.11.05
がん・生殖医療(最新医療3)
「がんを克服して子供を持ちたい」。男女を問わず若くしてがんにかかっても子供を持ちたいと考える患者が多くいます。40歳までにがんにかかる人は年間約2万人です。しかし、抗がん剤治療や放射線治療の副作用で不妊になるおそれがあります。こうした妊孕性(妊娠可能性)の温存を考える若い世代(思春期・若年世代)のがん患者に対して、精子や卵子を凍結保存する方法があります。凍結保存によって将来に子供が持てる可能性を残せます。これまで全額自費のため、高額な費用がネックとなっていました。厚労省によれば経済的支援があれば年間7000人が凍結を希望するという試算があります。政府は現在、不妊治療について保険拡大の方針を示していますが、凍結保存についても何らかの支援が必要という意見が出ています。がん・生殖医療は若い世代のがん患者にとって希望が持てる医療技術といえるでしょう。『国民のための名医ランキング』では、がん・生殖医療の中心的な役割を担う医師を掲載しています。ぜひ、参考にされてください。