編集部ブログ

2020年11月

2020.11.27

香港が萎縮していく

 香港で、民主活動家の周庭氏(23)、黄之鋒氏(24)、林朗彦氏(26)らが無許可集会を扇動したなどとして公安条例違反罪に問われ、23日の公判で即日監修されました。報道によると、黄氏は「我々は今、自由の価値を世界に説明しようとしている。そのためなら自身の自由は喜んで犠牲にする」と語ったとのことです。24歳の頃、自分は何に一生懸命取り組んでいただろうかと自問しました。

2020.11.26

日韓併合中の12年間を朝鮮で過した地方行政官が重要証言

2020年、日本では新政権が発足し、アメリカの大統領は交代しました。世界は新型コロナの混乱を越えて、新たな日常へと刻々と変化しているように思えます。しかし、この世界的な大きな変化の中で関係が硬直したままなのが隣国、韓国との関係です。日韓のメディアで取り上げられる象徴的なキーワードは、慰安婦、徴用など日韓併合時代に関わることです。編集部ではその当時の実態を知る証言者にインタビューすることができました。日韓併合中の12年間(1933年~1945年)を朝鮮で過した西川清氏の証言をまとめたのが『朝鮮総督府官吏 最後の証言』です。本書で西川氏は朝鮮・江原道の地方官吏(役人)として、慰安婦、徴用などについて重要な証言しています。朝鮮の発展を心から願い、朝鮮人と苦楽を共にした西川氏。朝鮮を第二の故郷とする西川氏は真の日韓友好を願っていました。今こそ日本と韓国、そして世界はこの証言者の言葉に正面から向き合うべきでしょう。

2020.11.20

暫く病院に行けない、行きたくないあなたへ

新型コロナウイルス感染者数急増で医療崩壊が取り沙汰されています。脳卒中や心不全などに対する救急医療や通常診療に悪影響が出ているとのことです。この一年、明日にも我が身が、家族が感染するかもと、患者数の増減に一喜一憂してきました。その一方で、自粛、ストレスからくる運動不足や食べ過ぎは、後からじわじわと多くの病気を引き起こしてくる可能性が示唆されています。高血圧、糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症などの生活習慣病や、それに伴い、脳卒中や脳梗塞などの脳疾患、心筋梗塞や狭心症などの心臓疾患、脂肪肝や肝硬変、整形外科系の疾患など数えきれないくらいあります。かといって、多分しばらく病院には行きたくない、または今はちょっと行けないという気持ちでしょう。しかし、感染はしなかったけど…といったことにならないためにお勧めなのが、日本赤十字社医療センター著『健康な100歳をめざして―予防と治療法を現役医師が解説!』です。

2020.11.19

米グーグル、日本向けにAI活用コロナ感染予想公開

 米グーグルが、日本向けに人工知能(AI)を活用した新型コロナウイルス感染者の予測情報の提供を始めました。陽性者数、入院患者数などを都道府県ごとに示したサイトは一般に公開され、医療機関や行政機関に役立ててもらう目的とのことです。日本全体の今月15日~12月12日の陽性者数予想は5万3321人。これまでの感染者数が12万3544人(11月18日深夜までNHKまとめ)ですから、かなりの大幅アップです。今日、東京都の感染者数は、初の500人超えになりました。

2020.11.19

脊髄損傷に再生治療(最新医療5)

これまで事故やスポーツなどで脊髄を損傷すると、神経の機能を回復させるのは難しいとされ、手術やリハビリ以外に有効な治療法がありませんでした。脊髄損傷は国内では年間5千人が新たになり、患者は10万人いるとされています。脊髄損傷は治らないとされてきましたが、この状況が大きく変わるかもしれません。札幌医科大学が開発を主導した、再生医療製品「ステミラック注」が、厚生労働省に承認されました。治療方法は骨髄液を採取、「間葉系幹細胞」を培養して、点滴します。これによってベッドで寝たきり状態だった患者が自立して歩行する例がテレビで紹介されました。「ステミラック注」は、通常の保険診療の対象となり、高額療養費制度を受けることができます。治療を希望される場合、適格基準がありますのが、患者にとって画期的な治療法になる可能性があります。脊髄損傷の他、脳梗塞の治験も始まっています。これまで不可能だった病気に対して新たな治療が次々と研究されています。

2020.11.13

香港政府が民主派議員の資格失効、9割超効果コロナワクチン、コロナ第3波

ここ1週間で印象に残ったニュースBest3です。毎日のニュースの中で、どれが将来重要なニュースになるのか? 香港政府が民主派の議員4人の資格を失効させたことに、欧米各国は中国への批判を表明しました。しかし、報道のされ方はバイデン氏への各国首脳の祝意表明よりはいささか地味に映ります。米ファイザー社が、開発中の新型コロナウイルスワクチンについて、臨床試験(治験)参加者の感染予防で「9割超の有効性」を確認できたと発表しました。トランプ米大統領は、もう早く発表してくれていたら…と表明していましたね。日本では「コロナ第3波」報道。早速、病院では面会禁止の対応をした病院もあり、心痛みます。

2020.11.12

AIを活用した画像診断(最新医療4)

 AI(人工知能)を医療に生かす試みが急速に進んでいます。予防、診断、治療の様々な分野でAIの活用が期待されていますが、実用化にもっとも近いと言われるのが、画像診断の分野です。数年内には画像診断医よりもAIのほうが高精度で診断可能になるとさえ言われています。国内ではオリンパス社が内視鏡画像用のソフト「EndoBRAINR(エンドブレイン)」を発売しています。このソフトは内視鏡分野において国内で初めて薬事承認を取得したAI製品です。検査中にリアルタイムで「腫瘍性ポリープ」、または「非腫瘍性ポリープ」の可能性を数値として出し、医師の診断をサポートします。

その他に、エルピクセル社はMRA画像データからAIが動脈瘤を見つけるAI診断ソフトを発売しました。脳動脈瘤を見つける割合は医師より高いとされています。全ての診断をAIに任せるのではなく、経験のある医師の目と見落としが少ないAIが協力して診断していくことで、質が高い医療を提供できるようになると考えられています。今後はさらに肺、肝臓、乳房のがんなどを対象にしたAI診断ソフトの開発が期待されています。

2020.11.06

アメリカ大統領選、世界の命運握るのはトランプかバイデンか

史上稀に見る大激戦のアメリカ大統領選挙、トランプ大統領の再選があるのか、バイデン前副大統領が上り詰めるのか?  地球規模で未来が決まる選挙です。日本にとっても大きなターニングポイント、目が離せません。しかし、米国内の多くの、ほとんどのマスコミにバッシングされながら、コロナウイルス対応、諸々まずいのでは…とマイナス要因が多い中、ここまでの接戦に持ち込むトランプ大統領の強さに逆に驚いています。アメリカは宗教国家だと言われます。宗教保守派が大きな力を持っており、前回の大統領選では、宗教保守派は、トランプ氏が大統領になり、保守派の最高裁判事が新たに任命されて、同性愛や人口中絶を認めるアメリカ社会の流れを阻止したいとの意向があったとか。ハチャメチャなトランプ大統領の支持層の一角が、宗教保守派というところにも、アメリカは面白いなと感じます。地球規模ではどちらがより良い未来に導く力があるのか。日本人なので、やはり日本にとってより明るい未来となる選挙結果となるよう、今は祈るような気持ちです。

2020.11.05

がん・生殖医療(最新医療3)

「がんを克服して子供を持ちたい」。男女を問わず若くしてがんにかかっても子供を持ちたいと考える患者が多くいます。40歳までにがんにかかる人は年間約2万人です。しかし、抗がん剤治療や放射線治療の副作用で不妊になるおそれがあります。こうした妊孕性(妊娠可能性)の温存を考える若い世代(思春期・若年世代)のがん患者に対して、精子や卵子を凍結保存する方法があります。凍結保存によって将来に子供が持てる可能性を残せます。これまで全額自費のため、高額な費用がネックとなっていました。厚労省によれば経済的支援があれば年間7000人が凍結を希望するという試算があります。政府は現在、不妊治療について保険拡大の方針を示していますが、凍結保存についても何らかの支援が必要という意見が出ています。がん・生殖医療は若い世代のがん患者にとって希望が持てる医療技術といえるでしょう。『国民のための名医ランキング』では、がん・生殖医療の中心的な役割を担う医師を掲載しています。ぜひ、参考にされてください。

2020.11.04

米大統領 開票スタート

アメリカ大統領選挙の開票が始まりました。選挙のしくみ、報道のあり方や、直近の人種問題に絡む事件、中国の動向などいろいろな問題と絡むこともあり、日本での注目も大きいですね。

今回驚いたのは、アメリカ国内の“分断”が顕著であるということ。国民の生の声を取材した番組を見ると、選挙権を放棄する若者などもいるそうで、一筋縄ではいかない複雑な状況であることが推し量れました。どのような結果になっても、選挙後の世界が平和でよりよい社会になるよう願わずにはいられません。

弊社からも本を出版されているマックス・フォン・シュラー氏は、著書『アメリカ白人の闇』の中で「アメリカの崩壊」を明確に予想しています。これはまったく大袈裟な表現ではなかったのだなと感じています。出版年は少し古くなりますが、今のアメリカを知るには古くはない基本的な内容が書かれていると思います。

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