編集部ブログ

2020.10.29

がんゲノム医療(最新医療2)

 がんゲノム医療に注目が集まっています。がんゲノム医療は、がんの原因となる遺伝子の異常を調べて「がんの性格」を知ることがまずは第一段階です。その遺伝子異常に対して「どういう治療(薬)が良いか」を提案していきます。これまでの薬物治療は臓器別に行ってきました。肺がんには肺がんの薬という具合です。しかし、がんの原因になっている遺伝子を調べると、肺がんの治療薬が実は乳がんにも使えるという可能性が出てきました。臓器ではなく、遺伝子をターゲットにするという考えです。現在、がんゲノム医療は標準治療がない、または終了したなどの条件を満たす場合に行われています。今後はがんの初期段階、また未発症の段階での発がんリスク検査への適応が期待されます。世界的な遺伝子のデータベース化によって、より精度の高いゲノム医療が実施される日も近いということです。『国民のための名医ランキング2021-2023』では、がんゲノム医療について、慶應大学病院の西原広史教授にインタビューして分かりやすく解説をしてもらいました。今後注目される画期的な治療法です。

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