編集部ブログ
2020.09.29
日本の古典を読みませんか
本居宣長といえば、教科書にも載っている国文学者として、よく知られています。古典の研究に力を入れ、『古事記』の研究では『古事記伝』44巻を執筆しました。日本の古典の魅力を伝えるのに、本居宣長は大きな役割を果たしています。
ともすると、私達は、古事記をはじめとした古典が現存していることを当たり前のことのように思ってしまいます。しかし千年以上前の書が伝えられているというのは、考えてみれば大変なことです。本居宣長のような古典の価値を理解する先人達がいなかったら、歴史の中に失われていったかもしれません。その意味では、現代に生きる私達も、先人の伝え続けてきた古典の素晴らしさを理解し、次代に伝えていくことは義務だと言えるかもしれません。
9月29日は、宣長忌、本居宣長が没した日です。古典に触れ、日本文化の背景について考えてみるのも、有意義な秋の過ごし方ではないでしょうか。