編集部ブログ
2020.08.03
忘れられない李登輝総統の真剣な眼差し
台湾の李登輝元総統が 7月30日に亡くなったとの報に触れ、今から18年前、李登輝総統(当時既に総統は辞していましたが)にお会いした時のことを思い出しました。それは、2002年の台湾正名(せいめい)運動で訪台した時のこと。正名運動の大集会が無事に終わり、李登輝友の会などの日本の人たちが李登輝氏を囲んでの夕食会があり、その席に偶々同席する機会に恵まれました。李元総統を慕う人たちの入れ替わり立ち替わりの挨拶に忙しく対応していた李登輝氏に、ダメ元と思いつつ思い切って挨拶に行きました。すると、なんと見ず知らずの若者の言葉に李登輝氏は真剣な眼差しで耳を傾けてくれたのです!
その時の印象は只々「誠実」の一語に尽きました。李登輝氏の懐の深さと温かさに心底感動したのを昨日のことのように想い出します。
国民党という、いわば外来政党の中にあって、李登輝氏が本省人でありながらも総統にまで昇り詰めることを可能としたのは「誠実」と「真剣さ」ではないだろうかと思いました。22歳まで日本人として生き、日本のことを心から愛して下さっていた李登輝氏。
ご冥福を心よりお祈り申し上げます。