編集部ブログ

2020.06.30

スザーンさんが小学校の教科書に登場

 昨日に続き、漆アーティストのスザーン・ロスさんの話題です。

 今年、ACジャパンのキャンペーンで、スザーンさんの仕事への取り組みが流れているので、ご覧になった方もいらっしゃるでしょう。

 「職人の道は、一つの生きる道」「作らないとこの文化はすぐ消えてしまう」「人類のために、この漆文化、残してほしい」

 漆文化を愛し、日々、その表現に情熱的に取り組んでいるスザーンさんの言葉が、沢山の人に伝わってほしいと思います。

 そんなスザーンさんが、今年、小学5年生の教科書に登場しています。

 漆の美しさに魅かれ、その思いだけを胸に、一人来日し、昔ながらの伝統工芸の世界に飛び込んだスザーンさん。

 ところで輪島塗は、大雑把に言って、木地(きじ)作り、下地から上塗りまでの少なくとも数回漆を重ね塗りするきゅう漆の工程、そして、加飾とよばれる、美しい飾りをつける工程―例えば、沈金(ちんきん)、蒔絵(まきえ)など、全部で100以上もの工程があるそうです。ご存知でしたか!?(*'▽'*)

 スザーンさんの作品の魅力は、イギリスという社会で育まれた感性を、伝統工芸の中に美しく表現していることだと思います。

 色合いも、デザインも、とても素敵です。スザーンさんの著書『漆に魅せられて』の中には、スザーンさんの作品や、自然に囲まれた工房の写真も一杯です。ぜひご覧ください!

 7千年も昔の縄文時代から、私たちの先祖が活用してきた漆の文化を、瑞々しい感性で再生させてくれるスザーンさんに、感謝の思いで一杯になります。

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