編集部ブログ
2020.06.23
梅雨の空
既に梅雨の明けた沖縄以外は、全国的に梅雨の空模様です。梅雨のしっとりした肌寒い日々は、意外に落ち着き、暑い夏が来る前の清涼剤のような気がします。
梅雨というと、関東で育った編集者にとっては、どんより曇った空と、しとしと降る長雨というイメージがありますが、九州では全然違うということを、『侘び然び幽玄のこころ―西洋哲学を超える上位意識―』を読んで初めて知りました。この書には、梅雨という季節が日本人の精神性に及ぼした影響についても書かれています。日本人論としても大変面白い本ですので、是非ご一読ください!
著者ブログでも、この梅雨の話を読むことができます。
森林や田畑を潤し、人びとの生活用水を確保してくれる梅雨ですが、最近は豪雨の被害も増えているように思います。何十年か後には、梅雨という言葉の持つ印象も、変わってしまうのかと思うと、一抹の寂しさを覚えます。