編集部ブログ
2020.04.27
日本と台湾の絆
先日、台湾から200万枚ものマスクが日本に寄贈されたというニュースに接し、台湾が親日国であることをとても有難く思いました。
それと同時に改めて日本と台湾の絆の強さを実感しました。
弊社の「シリーズ日本人の誇り」の全10冊中、1~5は戦前・戦中の日本時代を生きた台湾人の方々の証言です。
シリーズ1冊目『日本人はとても素敵だった』の著者・楊素秋さんは、歯に衣着せぬ物言いで、日本人に熱いエールを送ってくれています。
このところ新型コロナの暗いニュースが多く気も滅入りがちですが、素秋さんの日本を愛する力強い一言を聞くと、自然と元気が湧いてきます。
本書の中からそのエールの一部をご紹介します。
「幸せは大切にしなければいけません。
なぜなら幸せは、国が立派であって初めて得ることが出来るものだからです。
国が立派でも、国民の一人一人が立派でなければ、いずれ国は滅びてしまいます。
ですから、若い人たちに呼びかけたいのです。
日本の若者よ、背筋をシャンとしてお立ちなさい。
そして自信と誇りをもって前に進みなさい!」
「昔の日本人は、緊急時にはみなで力を合わせて、一つのものを四つに分けて、みんなで頂いたものです。
自分だけがいっぱい得られればよい、自分だけが大きくなりたい、餓死したくない、という人は少なかったのです。
台湾人も苦労してでも、一口のものを半口に減らしてでも人にあげます。
しかし、中国人にはそれが出来ないのです。あってもごく少数だと思います。
それから、日本人は「けじめ」を重んじます。「はい」と言ったことは最後まで全うします。
日本人は、必ず約束を守ります。そういうふうに私たちは日本人を見て来たのです。」
「日本の若い青年たちに声を大にして言いたいことがあります。
すくっと立って胸を張り、正しいことだったら、堂々と「どこが悪いんだ!」と主張してほしい。
そういう肝っ玉はどこに行ってしまったのですか。
背筋を真っ直ぐにして、昔の日本人のように立ってください。
うなだれて歩いていると、自分が惨めになります。
誇りも何も捨ててしまって、悪い方に悪い方にばかり考えていると、自分も嫌になるのではないですか。
富士山を仰いでご覧なさい。誇りが湧いて来ます。
日本には、他の国には真似の出来ない良いものがあるのです。
立派な日本という国を大切に思えないというのは勿体ないことです。
本当に素晴らしい国に生まれて良かった、と思って頑張らなければいけません。」
【シリーズ日本人の誇り】
- 『日本人はとても素敵だった』 楊素秋著
- 『帰らざる日本人』蔡敏三著
- 『母国は日本、祖国は台湾-或る日本語族台湾人の告白』柯徳三著
- 『素晴らしかった日本の先生とその教育』楊應吟著
- 『少年の日の覚悟-かつて日本人だった台湾少年たちの回想録』桜の花出版編集部