編集部ブログ

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2020.12.25

医療崩壊の危機に直面して、望む抜本的な医療制度改革

ニュースで必死に働いている医療関係者の姿を見ると胸が痛みます。しかし、待てよ、と。全国の感染者数や重症者数が最多を更新していますが、それでも、その数は世界と比べればケタ違いに少ないわけです。なのに、なぜ日本の医療現場は崩壊の危機に直面しているのでしょうか? コロナウイルス感染症のレベル指定が間違っているとか、云々言われています。そもそも、コロナ前でも、病院は満床で、患者さんは空きを待っている、または、満床にして回さないと病院は利益が出ないとも言われていました。日本の医療体制には、抜本的問題があるというか、システムエラーがあるとしか思えません。これを機会に、日本の医療制度は、大きな改善が必要ではないかと感じています。この難局に皆が真面目に努力していることが、明日の大きな改善につながるよう願います。

2020.12.24

歴史的瞬間を捉えた1枚の写真

日韓併合時代の韓国・朝鮮はどんな社会だったのでしょうか。そこに暮らす韓国人、日本人はどのような生活をしていたのでしょうか。現在、日韓で語られる併合時代は慰安婦、徴用など苦しい体験ばかりに焦点が当たっています。しかし、実際に併合時代を生きた人にその実態を聞きたいという思いは強くあります。日韓併合から110年(終戦から75年)経過し、当時を知る人はほとんどいないと思われていました。2014年、日韓併合時代の12年間を韓国の江原道で役人として務めていた、西川清さん(当時99歳)にインタビューすることができました。その証言内容は戦後の日韓メディアで語られてきたことと大きく異なるもので衝撃的でした。詳しくは『朝鮮総督府官吏 最後の証言』を読んで頂ければと思いますが、何よりこの本で初めて公開された写真が歴史を証言しています。その写真では、日韓の若者が仲良く肩を組みお花見をしています。また、日韓合同の野球大会をしている様子が写っています。皆さんはこの写真を見た時、どのような感想をお持ちになるでしょうか。

2020.12.22

今日は日本初の内閣が発足した日です

 冬至も過ぎ、いよいよ寒さが増してきます。年末に向けて慌ただしくなる頃でもありますので、お体には、くれぐれもお気をつけください。

12月22日は、日本初の内閣が発足した日です。1885年のことです。初代内閣総理大臣は、あの伊藤博文で、まだ45歳だったといいますから驚きです。また、文部大臣の森有礼は38歳という若さです。日本が近代国家として生まれ変わろうとしている若々しい時代であったことが感じられます。

日本に限らず、今世紀は激動の歴史でした。これから1世紀先の未来は、さらに驚くような変化があるのでしょう。何が起こるかわかりませんが、より良い未来を手にするヒントは歴史の中に見つけられるはずです。正しく歴史を知り、次代を担う子どもたちに伝えていくことは、今の時代に生きる私たちの義務ではないかと思います。

弊社の書籍には、日本がより良い国になって欲しいという願いが込められています。日本人が日本の歴史を正しく知ることは、そのための大切な条件です。今年が終わる前に、何か一冊、日本を知るための本を手にして頂けたら幸いです。

2020.12.18

JAXA はやぶさ2の世界初の快挙、太陽系の誕生と生命誕生の秘密に迫るミッション

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)が打ち上げた小惑星探査機「はやぶさ2」が、小惑星リュウグウから地球に持ち帰ったカプセルの全貌が徐々に判明しています。有機物や水を含むとされるC型小惑星からの回収は世界初の快挙です。C型小惑星とは、炭素系の物質を主成分とする小惑星です。持ち帰った砂は、粉のような微粒子ではなくて、数ミリサイズのサンプルがごろごろ入っていたとのことです。JAXAによりますと、はやぶさ2の意義は…。

2020.12.17

『THE NEW KOREA』再発見(5)

イギリス人の植民地研究学者、アレン・アイルランドが日韓併合を分析した『THE NEW KOREA』(1926年)は併合から16年後に出版されました。アイルランドは1910年の併合時からの変化を様々な点から分析しています。併合に関する重要人物として、具体的な日本人の名前も何人か挙げています。特に第三代の朝鮮総督である、齋藤實総督の手腕を高く称賛しています。齋藤實総督は第五代の朝鮮総督も務めた後、第三十代内閣総理大臣に就任しています。アイルランドはこの本の内容について、「齋藤朝鮮総督の賢明で思いやりのある指揮の下に発展してきた新しい朝鮮について語っている」と記しています。また、アイルランドは日本の朝鮮統治に批判的だった現地のメソジスト教会のハーバート・ウェルチ監督の記事を紹介し、日本の統治政策が大きく変化したことを指摘しています。「齋藤男爵は高圧的な態度をとる代わりに、寛大で友好的な姿勢をとり続けた。(中略)彼は持ち前の強靭さで、時間をかけ、朝鮮の人々の幸福(繁栄)のために大きな事を成し遂げるだろうと私は信じている」 。

2020.12.15

歴史を知ることは今を知ること

 年末が近づいてきました。

12月15日は、三国志の中でも最も有名な場面の一つである赤壁の戦いがあった日とされています。中国全土の統一を進める魏の曹操が、蜀の劉備と呉の孫権の連合軍に大敗を喫したもので、中国の歴史の上でも重要な日と言えるでしょう。

また、赤壁と言えば、中国の詩人、蘇軾の「赤壁の賦」も有名ですが、これは同じ場所ではなく、戦いのあった赤壁は「武赤壁」、詩文の赤壁は「文赤壁」と呼ばれるそうです。

いずれにしても遠い中国の古い時代の出来事が、日本人の多くになじみ深いというのも、考えてみれば不思議なことです。昔はインターネットなどありませんから、日本人は長年、書物を通して二つの赤壁に親しんできたのでしょう。

今でも、書物は古今東西の人々を結び付け、相互理解を深めてくれるものだと思います。赤壁の戦いがあった頃の魏呉蜀と今の中国は全く別の国ですが、それでも中国大陸の歴史を知ることは、今の中国を理解する助けになるはずです。また、今の日本を知るために、日本の歴史を知ることも大事でしょう。

今年が終わる前に、日本や世界の歴史の一端を、書物から辿ってみるのはいかがでしょうか。弊社の書籍には、日本人が日本のことを正しく知って欲しいという願いも込められています。

2020.12.03

総合診療専門医(最新医療6)

全身の病気を総合的に診る「総合診療科」に注目が集まっています。原因不明の病気や複数の病気を抱えている時に頼りになるのが総合診療専門医です。総合病院や大学病院に行くと、数多くの診療科がありますが、自分はどこに行ったら良いか分からない場合があります。例えば、「腰が痛いので整形外科に行ったが、痛みの原因がはっきりしない。内臓系の病気ではないかと思い消化器内科に行ったがこれも問題がない」。または、「高齢者で複数の病気を抱えているので、総合的に診てもらいたい」という場合があります。このような時には総合診療科に行くことをお薦めします。全身の病気を総合的に診て、不調の原因を探ります。長年、原因不明の病気に悩む患者が総合診療専門医によって病気が特定できたということがあります。総合診療の訓練を受けた専門医数はまだ少ないですが、セカンドオピニオンとして相談を受け付けている医師がいます。『国民のための名医ランキング』では総合診内科に注目して、積極的に取り上げています。巻頭では総合診療の名医、竹村洋典医師のインタビューを掲載しています。

2020.12.01

12月になりました

 今日から12月です。毎年のように言われることですが、一年の過ぎるのは本当に早いですね。12月は「師」が走ると書いて師走と呼ばれますが、この言葉の由来には諸説あるようです。「師」というのも、僧侶だという説や、先生のことだという説、寺社の御師だという説など、様々です。

いずれにしても、師走という言葉のイメージ通り、年末にかけて12月は人出が多くなります。そうなると、どうしても新型コロナの感染が気になるところです。今年の年末年始は帰省も見合わせて自宅で過ごすという方も多いのではないでしょうか。いまの状況では、その方がいいのかもしれません。ひょっとすると、外出自粛が呼びかけられることになるかもしれません。

あるアンケートによると、外出自粛期間中の自宅での過ごし方は、読書よりもゲームや動画鑑賞の方が圧倒的に多かったようです。これは少し、もったいない話です。

せっかく時間があるのであれば、読書をして過ごすのがおすすめです。

イギリスの大学の研究では、読書は非常にストレス軽減効果が高いことがわかっています。コロナで窮屈な生活になっている今こそ、読書がおすすめです。読みたい!と思った本があれば、迷わず手に取ってみてください。

2020.11.27

香港が萎縮していく

 香港で、民主活動家の周庭氏(23)、黄之鋒氏(24)、林朗彦氏(26)らが無許可集会を扇動したなどとして公安条例違反罪に問われ、23日の公判で即日監修されました。報道によると、黄氏は「我々は今、自由の価値を世界に説明しようとしている。そのためなら自身の自由は喜んで犠牲にする」と語ったとのことです。24歳の頃、自分は何に一生懸命取り組んでいただろうかと自問しました。

2020.11.26

日韓併合中の12年間を朝鮮で過した地方行政官が重要証言

2020年、日本では新政権が発足し、アメリカの大統領は交代しました。世界は新型コロナの混乱を越えて、新たな日常へと刻々と変化しているように思えます。しかし、この世界的な大きな変化の中で関係が硬直したままなのが隣国、韓国との関係です。日韓のメディアで取り上げられる象徴的なキーワードは、慰安婦、徴用など日韓併合時代に関わることです。編集部ではその当時の実態を知る証言者にインタビューすることができました。日韓併合中の12年間(1933年~1945年)を朝鮮で過した西川清氏の証言をまとめたのが『朝鮮総督府官吏 最後の証言』です。本書で西川氏は朝鮮・江原道の地方官吏(役人)として、慰安婦、徴用などについて重要な証言しています。朝鮮の発展を心から願い、朝鮮人と苦楽を共にした西川氏。朝鮮を第二の故郷とする西川氏は真の日韓友好を願っていました。今こそ日本と韓国、そして世界はこの証言者の言葉に正面から向き合うべきでしょう。

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