日の丸は心の中の国旗
一年生の時は友達の名前を覚えるだけで大変でしたが、友達がだんだんと増えていくのは楽しいものでした。二年生の時の担任は山本先生、三年生の途中までの担任の先生は菊池先生、三年生の二学期から五年生の初めまでが小谷先生、今でもスラスラと言えます。
朝礼は全校生徒が校庭に出て行われました。まず、国旗掲揚です。我々下級生は、君が代を斉唱しながら、皆身じろぎもせず上級生が揚げる国旗に注目していました。日の丸というのは本当に綺麗です。
当時、日の丸は私たちの国旗だと信じ、疑問に思うことなどありませんでした。そして、今でも日の丸は私の心の中の国旗です。他の人はどうなのか知りませんが、私には二つ祖国があるのです。故郷が二つあるのです。当時、私のように感じた人は沢山いたに違いありません。
私は白いハンカチがあればすぐに日の丸を作れます。日の丸は、白と赤の二つの色で、非常にシンプル。それでいて、無限にも似た多くのものを表している、こんなに素晴らしい国旗は世界にたった一つしかありません。私は日の丸が大好きです。
そして、日の丸は、いつでも私の心の中にあります。今の台湾の国旗よりも翩翻と翻る日の丸の旗が、私の脳裏にはいつも浮かんで来るのです。色々な旗の中で一番初めに目に付くのは、やっぱり日の丸です。旭日といったらこれから昇る太陽のこと。素晴らしい、綺麗だ、と単純にそう思えるのです。本当に素晴らしい。日本人にももっと愛してもらいたいと思います。
日の丸が先頭で行進して行くのだったら、こちらもつい、ついて行きそうな気持ちになります。自分の国旗なのに、今の日本で「日の丸を掲揚してはいけない」などと言う人がいるのは、一体どうしたことなのか理解に苦しみます。全く馬鹿げたことだと思えて仕方ありません。