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2016.04.06
電子書籍「貴重本復刻シリーズ」第二弾『新編塵劫記』
吉田光由(1598-1672)の「塵劫記」は、日本人の数学力を飛躍的に高めるきっかけとなった江戸時代の数学書です。寛永4年(1627)の初版から、たいへんな人気を博し、すぐに海賊版が多数出版されたといいます。
著者の吉田光由地震も、何度か改訂版を出しています。「塵劫記」には、九九・そろばん等の基本事項や、米の売買・利息計算・土地の面積計算など生活に即した様々な実用的問題に加えて、「ねずみ算」「盗人算」、田畑の面積計算などの面白い問題も多く収録され、庶民に大人気となりました。
光由が手を加えなくなった後も、「○○塵劫記」「塵劫記○○」といった類似書が江戸時代から明治時代にかけて300種以上も出版されました。「新編塵劫記」もその一つです。