空手と意拳 若き求道者達へ
日本人よ、強くなれ! 真の強さとは何か。単なる空手という格闘技を超えたところにその答えがある。極真最強の王者たちを育ててきた著者が語る、技と心の強さの秘密とは?
内容説明
真の強さの秘密・・・一体それは何か!
師範自らの経験をもとに惜しみなく語られる実に深い内容の話である。
更に上を目指したい、今ひとつ伸びきれない、或いは年齢や限界を感じている人にとっては、特に価値ある書となるだろう。強くなるための稽古法や質疑応答なども紹介されている。日本人として真に強くなって欲しい、世界に誇る武道精神を忘れるな!という師範の熱い思いが込められた一冊である。
カバー袖より
若い頃、大山総裁から「今に、日本人が日本人でなくなる。君たちが砦になれ」とよく言われました。当時は何のことか理解できませんでしたが、現在の世相を見ますと、その言葉が的を射ていると今さらながらに思います。
そのような世相の中に必要とされるのが武道精神なのではないでしょうか。多くの先人が切り開いたこの日本の空手道の修行を通じて一人でも多くの若き求道者達が、世界に誇るべき武道精神を体現してくれることを念じています。
目次
序章 極真空手との出会い
精神世界から空手への目覚め
たまたまの出会い
良き師に恵まれる
喧嘩に強くなりたかったら喧嘩をしろ
人を育てる空手
試合が人を育てる
痛さを覚えて成長する
日本が勝たなくてはいけない
第一章 極真空手と意拳
極真空手における意拳
極真という場
極真空手のその先
意拳を実践する場
意拳を取り込んだ極真空手
外国人の空手
心の世界
気というに現れない部分
バランスの中の力
人によって違う現れ方
イメージの目的
腹式呼吸の重要さ
数見選手の動き
理論を超えた力
老師は稽古を教えなかった
外家拳と内家拳
空手と意見の共通点・相違点
心のコントロール
ついには何もなくなる
体がただ反応して動く
第二章 強くなるための稽古
強くなるための稽古
一番と二番の差
まず体の芯を作れ
自分で問題意識を持て
バランスと体重のかけ方
試合に勝つことの意義
良い人間関係を作れ
稽古量こそ全て
苦しさを自分で調節するな
心を鍛える
最初と最後に心が闘う
自分で決めて自分でやる
強いことと勝つことの違い
色々な伸び方
二〇〇一年世界ウェイト制の数見選手
外国人選手の恐さ
第三章 日々の稽古-強くなるためのコツ
一、站椿
二、イメージの注意点
三、静功と動功
四、小周天
五、武火、文火、火候
六、イメージを使うということ
七、空車を回す
八、自発動功と気消
九、空手と意拳
十、質疑応答
第四章 私の背景
私と家族
ボーダーライン上の子供達
教育の誤り
不良になる要素のすべてがそろっていた
喧嘩は絶対に負けない
父の素行
精神世界へ進む
私の魂の原風景
頑張ることの原点
私の空手館
気の世界の不思議と危険
生きる目的
私の武道観
一段づつ登っていく人生
心を尽くして守り行う
国を憂う
日教組と朝日新聞の責任
夢を持てない国
国が衰えている
凛とした国になってほしい
終章 極真空手の今後
子供を、そして自分を成長させる
二つの極真の方向