国民のための名医ランキング 2024~2026 ― いざという時の頼れる医師ガイド 全国名医1020人厳選
内容紹介
いざという時の頼れる医師ガイド。全国名医1020名(全34分野)厳選。オールカラー。
本書は、患者視点の本であり、医師をランキングする画期的な試みです。初回版の2016年版は、医師にランキングを付けるという、これまでの常識を打ち破る本として大反響を巻き起こしました。2018年版、2021~23年版に続き、3年ぶり4冊目の全面改訂版です。
読者だけでなく、医師も自身の治療の際に参考にしているとの声が編集部に届いています。掲載する医師は臨床・治療の第一線にいることを条件としています。がん、心疾患、脳動脈瘤など、手術がすぐ必要な病気から、高血圧、認知症、眼、耳、整形外科など身近な疾患まで全身の病気、全34分野を扱っています。今すぐに入院や手術を決めなければいけないという方には大きな支えとなってくれます。更に、慢性的な病気で長期にかかる医師を探している方にも役立つ情報を厳選しています。また、現在は特に病気はないという方にもお役に立ちます。本来、もっとも望ましいのは病気にかからないことであり、手術などせずに軽症で済むことです。健康体で異常がない方も定期的に検査をされることをお薦めします。
「治らない」と思いこまず、「治せる」名医をさがしましょう。大都市圏以外の病院・医師も可能な限り掲載しました。
本書は、ただの医者紹介の本ではありません。様々な人生の問題を真正面から考察し、今まさに人生の岐路に立つ人の指針となることでしょう。名医を選ぶことがなぜ決定的であるかをよく認識して、医師を選ぶ勇気を持つことが大切です。次々と目にする新しい情報に対してどのように対処したらよいでしょうか。どうやったら充実した人生が送れるのでしょうか。本書の「名医の選択」「おわりに―死を迎える人たちへ」を読めば、自ら答えが見出すことができ人生観がきっと変わるでしょう。
名医を探し求め、これまで多くの医師・病院から情報提供にご協力を頂きました。これらの貴重な情報は誰のものでもなく、国民の財産と考えて、本書に『国民のための名医ランキング』というタイトルをつけました。情報が溢れている時代だからこそ、信頼できる情報を提供し、患者が一人でも多く名医と出会い適切な治療を受けられるよう、弊社も微力ながら貢献して参りたいと願っております。
スペシャル臨床インタビュー
◆内視鏡 「自分にとっての名医を見つける」
がん研究会有明病院 上部消化管内科部長 後藤田 卓志 医師
◆がん薬物治療 「進行がんでも長期生存が目指せる時代に」
がん研究会有明病院 先端医療開発科 部長/がん免疫治療開発部 部長 北野 滋久 医師
◆整形外科 「信頼できる整形外科の条件」
New Spine クリニック東京 総院長/慶應義塾大学医学部 特任教授 石井 賢 医師
◆認知症 「新薬の登場で認知症治療が新段階へ」
大阪大学医学部付属病院 神経科・精神科 教授 池田 学 医師
◆皮膚科 「アトピー性皮膚炎の新薬が続々と登場」
中東遠アレルギー疾患研究センター長/浜松医科大学皮膚科学講座 名誉教授 戸倉 新樹 医師
◆小児科 「子どものアレルギーは早期対応で克服できる」
国立成育医療研究センター アレルギーセンター センター長 大矢 幸弘 医師
スペシャル最先端医療インタビュー
◆免疫学の教科書を塗り変える「制御性T細胞発見」
大阪大学免疫学 フロンティア研究センター 特任教授 坂口 志文 医師
◆次世代がん治療の先駆け「光免疫療法の開発」
米国国立がん研究所 主任研究員/関西医科大学 光免疫医学研究所 所長 小林 久隆 医師
『国民のための名医ランキング』全34分野 1,020人の名医を掲載
総合診療 22人
神経内科 39人
認知症・老年科 20人
脳神経外科 29人
眼科 34人
耳鼻咽喉科 57人
頭頸部外科 28人
循環器内科 40人
心臓血管外科 33人
呼吸器内科 36人
呼吸器外科 12人
がん薬物療法 32人
感染症 12人
肝胆膵内科 36人
肝胆膵外科 45人
消化器内科 14人
内視鏡検査・治療 43人
消化器外科 53人
腎臓 28人
高血圧 7人
糖尿病 26人
甲状腺 5人
泌尿器 37人
婦人・不妊 51人
乳がん 42人
血液 18人
放射線 33人
整形外科 68人
膠原病・リウマチ 39人
形成 23人
皮膚 22人
小児 36人
〈参考情報〉歯科 46人
体験談「名医にかかる重要性」
胃がんと言われ手術を勧められたけれど、他のお医者さんに調べてもらったら、なんと、〝ガン〟ではなかった!
夜、胃が苦しく動けなくなり、朝一で近くの総合病院を受診しました。翌日、胃カメラ検査をし、一週間後、結果を聞きに行くと、「胃がんです」と。造影剤を使ってのCT検査で転移がないことを確認し、この病院では、「開腹手術で胃を一部切除すれば大丈夫。すぐできますよ」と言われました。
がんと診断、開腹手術を提示される
できるだけ開腹手術はしたくなかったので、他の医者にも診てもらうため『名医ランキング』で、消化器外科の医師と消化器内科の医師をそれぞれピックアップ。まず消化器外科のA医師宛紹介状を書いてもらい、一番早い受診可能な日を予約しました。
親友に同行してもらい受診したところ、「比較的おとなしい進行の遅い高分子型腺がん」という診断でした。「腹腔鏡でやります」とどんどん話が進み、もう胃は切るものと腹をくくりましたが、「内視鏡でできるかもう少し調べたら?」という友人の一言でハッとしました。外科のA医師は、内視鏡で取れる可能性もある、内視鏡手術をやって取り切れなかったら、その段階で外科手術もできるとのことでした。内視鏡適応の可能性があるならば、専門の消化器内科のB医師に診てもらいたいとセカンドオピニオンを頼みました。
内視鏡の可能性も出てくる
消化器内科のB医師を受診、診察室に入ると、座るなり、「これ本当にがんなの?」と思いもよらないことを言われました。紹介状にあった胃の画像を指さし、「(胃がんの主原因であるピロリ菌による炎症跡の)胃の萎縮の状態を見る場合は、胃角の部分を見るんです。ここ、きれいでしょ。うちでもう一度検査しましょう」「初期のがんは判別が難しいことは確かなんです。A医師の病院の内視鏡(生検)の結果がまだ出てないようだから、こちらで取り寄せておきますよ」「がんだったとしても内視鏡でいけるでしょう」と。
結局、がんではなかった!
検査でもピロリ菌は検出されず、最終的には、がんではなく「胃潰瘍」の診断でした。がん診断の基準となる「病理検査」は、「(病変の細胞を)目で見て判断。だから初期のがんは結構難しいものもある」とのことでびっくりしました。この体験から名医にかかるのがいかに重要か実感。さらに、慌てて決めず、できればセカンドオピニオンも受診した方が良いと、痛感しました。
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