認知症と脳卒中は同時に予防できる

  • 著者:内山真一郎
  • 定価:1,400円(税込1,540円)
  • ページ数:192ページ
  • ISBN-10:4434318349
  • ISBN-13:9784434318344
  • 発売日:2022/3/12
  • サイズ:四六判並製本 12.8 x 18.8 x 1.3 cm
  • 発行:桜の花出版/発売:星雲社

「介護にならない最強マニュアル」認知症と脳卒中は発症するまでに長い潜伏期間がある! 健康長寿をはばむ認知症と脳卒中の予防はすべての年代に共通の課題!45の図表でわかりやすい。かかりつけ医や医療関係者も必読です!

内容紹介

認知症と脳卒中は、介護医療の対象となる病気の1位と2位を占めています。健康長寿には、この2つの病気をいかに予防するかが鍵を握っています。

実は、認知症と脳卒中の危険因子はほとんど同じであり、これらの危険因子の多くは血管病の危険因子です。つまり、血管病の危険因子を是正すれば、脳卒中のみならず認知症も同時に予防できるのです。

認知症と脳卒中は何もないところから突然発症することはありません。発症するまでには長い道のりがあります。高齢になるほど発症しやすい認知症と脳卒中の予防には、若年期から中年期にかけて危険因子の管理が必要です。また、最近は認知症と脳卒中の若年化が問題となっており、認知症と脳卒中の予防は、すべての年代に共通の課題です。

本書は幅広い年齢層の方々にお伝えするために巷にあふれる風評を排除し、科学的根拠に基づいた内容を厳選し、難しい医学用語もかみ砕いて、わかりやすくお伝えしています。

目次

第1章 増え続ける認知症と脳卒中

第2章 認知症と脳卒中の早期発見法

第3章 認知症と脳卒中の要点

第4章 若年性認知症と若年性脳卒中

第5章 認知症と脳卒中の症状や検査

第6章 認知症と脳卒中の予防法

認知症の予防法/脳卒中の予防法/危険因子の個別対策/高血圧/糖尿病/脂質異常症/喫煙/飲酒/肥満/心房細動/慢性腎臓病/食事/運動/フレイルのリスク/アンチ・エイジングとサクセスフル・エイジング

第7章 最新の知見

治療で治せる認知症―脳外科治療、ビタミンやホルモンの補充療法で治せる認知症がある/認知症治療の展望/脳卒中治療の最新知識

各章の紹介

第1章
世界でも類のないスピードで高齢化が進んでいる日本では認知症と脳卒中が増え続けています。認知症と脳卒中の危険因子は共通しており、これらの危険因子から神経血管ユニットを保護すれば認知症と脳卒中を同時に予防することができるのです。

第2章
認知症は長い潜伏期(軽度認知機能障害MCI)があり、脳梗塞には、一過性脳虚血発作という前兆があります。認知症と脳卒中の初期症状や前兆を知り、最新の画像検査を活用して早期発見をめざしましょう。

第3章
認知症にはアルツハイマー型認知症、血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症などがあり、脳卒中には脳梗塞、脳出血、くも膜下出血があります。この章では、認知症と脳卒中の全体像を把握していただけるように、これらの疾患の要点を解説します。

第4章
若年性の認知症と脳卒中には特殊な原因が多く、症状にも特徴があり、近年増加傾向にあります。なお、若年性認知症は18歳から65歳未満に発症する認知症の総称です。

第5章
認知症と脳卒中の症状や検査を知って理解することは、早期発見や発症時の正しい対処のために重要であり、いざというときにあわてないように、転ばぬ先の杖として学んでください。

第6章
認知症と脳卒中の危険因子は共通しています。その危険因子とは血管病の危険因子です。血管病の危険因子を是正すれば、脳卒中の大多数は予防可能であり、同時に認知症も予防できるのです。

第7章
ご自身やご家族が認知症や脳卒中を発症したときのために、日々アップデートされている最新のガイドランに基づく認知症と脳卒中の治療法を学びましょう。今後の発展が期待される有望な治療法も紹介します。

著者紹介

内山 真一郎(うちやま しんいちろう)

国際医療福祉大学臨床医学研究センター教授
山王メディカルセンター脳血管センター長
東京女子医科大学名誉教授

脳卒中診療の第一人者であると同時に、関連学会の理事、学会長といった要職を歴任。2004年に脳梗塞で倒れた長嶋茂雄氏の主治医でもあった。近年脳卒中だけでなく、血管病としての認知症の予防や啓発活動にも力を入れている。

≪略歴≫
北海道大学医学部卒業、米国メイヨークリニック留学、東京女子医科大学神経内科主任教授を経て、現在国際医療福祉大学臨床医学研究センター教授・山王メディカルセンター脳血管センター長・東京女子医科大学名誉教授。米国心臓協会脳卒中評議会・欧州脳卒中機構・日本脳血管認知症学会・NPO法人臨床研究適正評価教育機構評議員。独立行政法人医薬品医療機器総合機構専門委員。米国脳卒中協会機関誌Strokeなど多くの国際誌の編集委員。日本脳ドック学会・日本脳神経超音波学会・日本脳卒中学会・日本血栓止血学会・アジア太平洋脳卒中学会・日本脳血管認知症学会会長を歴任。日本神経学会認定医・指導医、日本脳卒中学会認定専門医。Best Doctors in Japan 2022-2023に選出。

≪著書≫
『名医の図解 脳梗塞の予防・治療と生活のしかた』(主婦と生活社)、『脳梗塞の予防がよくわかる最新知識』(日東書院)、『脳卒中にならない、負けない生き方』(サンマーク出版)、『働き盛りを襲う脳梗塞』(小学館新書)、『脳卒中 見逃さない、あきらめない(別冊NHKきょうの健康)』(NHK出版)など多数。

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