「生まれ変わり」を科学する あとがき
本書を執筆中の2021年9月のある日、某テレビ番組のインタビューを受けました。その中で本書で記した内容の一部についてお話ししましたが、インタビュアーの方が「こういうことを知っていれば、確かに死はこわいものではなくなりますね」と納得されていたのが印象的でした。
インタビューを受けた同じ日、ある大切な方を通して共通の知人の訃報に接しました。その際、「あのお姿でお会いできなくなったのは残念ですが、これからはお空から応援してくれますね」と答えたところ、「大門先生は、本当に死を悲しいもの、ととらえていらっしゃらないのですね」と感心されました。
筆者にとっても、肉体的な苦痛をもたらす可能性のある存在としての死はこわいものですし、死による大切な人との別れは辛く悲しいものです。
しかし、私たちの本質が肉体ではなく意識(魂)であること、意識は肉体という制約を超えて互いにつながりあっていること、死後もその絆は続き、また互いに肉体を持った形で巡り会うこと、少なくともそう考える十分な根拠があると知っていることは、それを知らなかった頃と比べ、自分と自分を取り巻く世界を、より輝かしく、より愛しいものに感じさせてくれます。
本書を通して、その思いを共有してくださる方が一人でも増えてくれたなら、著者としてこんなに嬉しいことはありません。
本書の執筆に際しては、たくさんの方々にお世話になりました。
本書で紹介した研究分野を切り開き、確立してくださったイアン・スティーブンソン博士、筆者自身の研究・調査の様々な過程で支援・助言をくださったジム・タッカー博士、ブルース・グレイソン博士、ジェームズ・マトロック博士、エドワード・ケリー博士、ロス・ダンシース博士、フランク・パシューティ博士、スティーブン・ブラウディ博士、マイケル・サドス博士、ゲイリー・シュワルツ博士、ジュリー・ベイシェル博士、エベン・アレグザンダー博士、日本における調査・研究で大変お世話になった池川明先生、かがみ知加子先生、南山みどり先生、荻久保則男監督、小久保秀之先生、河野貴美子先生、山本幹男先生、長堀優先生、吉福康郎先生、岡本聡先生、稲垣勝己先生、末武信宏先生、大槻麻衣子先生、カール・ベッカー先生、市川きみえ先生、市江雅芳先生、谷口智子先生、よしだひろこ先生、高橋徳先生、稲葉俊郎先生、梁瀬均さん、北村澄江さん、また、お一人お一人のお名前をお挙げすることはできませんが、筆者のインタビューに快く応じてくださった皆様、筆者の講演やライブ、メールやSNSでご質問やコメントをいただき、考察を深める機会を与えてくださった皆様に、心より感謝申し上げます。
出版のお声掛けをいただいた桜の花出版の山口春嶽会長と、原稿を吟味・整理していただいた藤井光洋氏をはじめとする編集部の皆様には、出版に至るまで大変お世話になりました。本当にありがとうございました。
最後に、いつもよき理解者でいてくれる妻と娘たちに感謝します。
令和三年十月 大門正幸