アメリカ白人の闇
大方の予想を裏切って、ドナルド・トランプ氏が次期アメリカ大統領に選出されてから早1カ月。
アメリカを良く知る人々はなぜ、読み間違ったのでしょうか。
トランプ氏は、ビジネスマンとして大成功を収めた人物ではあっても、政治の素人、しかも、お騒がせ発言で知られています。こんな人物にアメリカのかじ取りを任せて大丈夫なのか。トランプ氏を選んだアメリカ人は、何を考えているのか。
『アメリカ人の本音』の著者、マックス・フォン・シュラーさんが、誰がトランプ氏を支持したのか、明快に解説しています。本書を読むと、日本人がアメリカに抱いている、自由の国、すべての人にチャンスがある国というイメージはガラガラと崩れていくでしょう。黒人や少数派などのマイノリティが優遇されすぎて、白人たちが希望を失い不満を募らせており、それはやがて、国を大きく揺るがしかねない、と著者は言います。
意外なことに、トランプ氏になって良かった、クリントン氏が大統領になっていたら大変だった!というシュラー氏。トランプ氏、クリントン氏を比較して、ズバリ日本のこれからを予想しています。
- 著者:マックス・フォン・シュラー
- 価格:1,400円(税込1,540円)
- ページ数:176ページ
- ISBN-10:4434228706
- ISBN-13:9784434228704
- 発売日:2016/12/27
- サイズ:新書判(17.6 x 11.1 )上製本
- 発行:桜の花出版/発売:星雲社
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―トランプ大統領との方が、ヒラリーより日米関係はうまくいく―
ドナルド・トランプ氏の当選はアメリカだけでなく日本のためにも良かったと、著者は本書で述べている。
アメリカ社会は内部から崩壊寸前。その原因と実態は、私たち日本人が思うよりも、はるかに深刻だった! アメリカ社会の奥底に渦巻く憎悪と我欲が、一触即発でアメリカを内戦へと引きずり込むと著者は言う。
トランプ氏の当選は治療薬ではない。しかし、時間稼ぎにはなると。その間に、アメリカは自分たちの社会を立て直せるか!
日本にとっては、ヒラリー・クリントン氏が大統領になるより、はるかに良かった。ただし、アメリカ軍は、もうあてにできないので、日本はアジアでより積極的な役割を担うべきである。日本は軍事力なしに存在できるという幻想から、日本の左翼は早く目覚めなければいけない!
トランプ大統領下のアメリカはどう舵を切るのか。その時日本は。
日米両方を知る著者が、緊急提言する!
著者
マックス・フォン・シュラー(Max von Schuler)
牧師。歴史研究家。親日家。
1956年2月22日生まれ。父はドイツ系、母はスウェーデン系のアメリカ人。
1974年岩国基地に米軍海兵隊として来日。
その後、日本 、韓国で活動。退役後、国際基督教大学で政治学を学ぶ。
役者、コメンテーターとしても日本で活動。
「日出処から」代表講師。日米両方を知る立場から、日本人にアメリカ人の本音を知らせることを、自らの使命の一つとしている。
著書に『アメリカ人の本音』(桜の花出版)、『太平洋戦争 アメリカに嵌められた日本』(ワック)、『アメリカ人が語る アメリカが隠しておきたい日本の歴史』(ハート出版)。
『アメリカ白人の闇』 目次
第1章 トランプ大統領誕生は日本の希望
世界を震撼させた2016年大統領選
トランプ大統領下のアメリカと日本
アメリカ軍はもうあてにならない
アメリカ崩壊が少し延びただけ
トランプ氏の合理的手腕に期待
アメリカを立て直せるか
トランプ大統領との方が日米関係はうまくいく
慰安婦問題は悪化
トランプ氏の方がまとも
外交政策はこうなる
アメリカの利益のためにベストを尽くす
第2章 誰がトランプ大統領を支持したのか
史上最も腐敗した大統領選挙
腐敗していた民主党内部
典型的なニューヨーカー
トランプ氏を支持した二つの流れ
寛容さと忍耐を失ったアメリカ人
行き過ぎたリベラル社会を元に戻してくれる期待
キリスト教原理主義とミリシア
人種間の対立は激化している
第3章 ポリティカル・コレクトネス
行き過ぎた言葉狩り
小学校の教科書から「恐竜」「進化論」が消える!?
アメリカ社会を壊したフェミニズム運動
トランプ支持者は無教養なマヌケか
子どもの時から男性を骨抜きにする企み
弱体化するアメリカの武器設計
大半のアメリカ人はゲイが嫌い
不寛容で高慢なアメリカ人
戦闘に女性が参加する権利
第4章 人種間戦争
女性兵士が軍隊を堕落させる
差別を声高に主張する黒人と白人女性
差別主義者というレッテル
トランプ支持=差別主義者か
銃規制に反対するアメリカの右翼
銃によって自由と自立を守る
トランプ氏は人種差別主義者で同性愛恐怖症?
〝貧者が富者にたかる〟国民健康保険
アメリカ人が真面目に信じる陰謀説
働かなくても裕福になれる奇跡願望
トランプ氏を支持した右翼組織
激増するアメリカ民間武装集団
ミリシアを怒らせた二つの出来事
ミリシアの勝利
政府に代わり国境をパトロールするミリシア
一般投票を覆そうとする左翼のキャンペーン
黒人への過度な擁護に苛立つ右翼
黒人の犯罪にうんざりしている黒人右翼の存在
トランプ候補非承認で起きる内戦の筋書き
第5章 アメリカを動かすキリスト教原理主義
キリスト教原理主義の源流
アメリカ新生の野望
原理主義者の驚くべき信念
進化論や同性愛者を否定
世界の終末を待ち望む人々
政治家をも支配する
アメリカ人の4分の1が熱狂的なキリスト教信者
アメリカの鍵を握るキリスト教原理主義
人種差別というアメリカの深い闇
個人主義で開拓者精神を愛するアメリカ人
格差を助長する社会がトランプ大統領を産んだ
第6章 アメリカを支配するのは誰か
嘘と汚職に塗れた民主党予備選挙
支配者層が転落する!?
中傷合戦の背後にあった権力闘争
クリントンが勝っていたら大変なことに・・・
アメリカの問題
アメリカの未来社会
自分勝手なアメリカ人
自由と身勝手をはきちがえる人々
アメリカ病に侵される日本
日本は明治時代の先人に学べ