誰が日本に罪を着せたのか
なぜ日本は理不尽な非難を今も受け続けるのか。なぜ〝反日〟日本人が存在するのか。
幕末から戦後までの出来事をできるだけ客観的に検証、日本の正当性や戦後日本の抱える問題も考察した、読みやすくて分かりやすい1冊。
- 著者:平山修
- 価格:1,100円(税込1,210円)
- ページ数:348ページ
- ISBN-10:4434224883
- ISBN-13:9784434224881
- 発売日:2016/11/24
- サイズ:17.6 x 11.1 x 1.7cm
- 発行:桜の花出版/発売:星雲社
とにかく分かりやすい、頭に入りやすい日本近現代史
- 理系の著者が、できるだけ最新の客観的な資料に基づき、大きな流れを把握しやすいように整理したもの。
- 分かりにくい類書や、右翼的な内容とは一線を画す、読みやすく分かりやすい1冊だ。
- 幕末から戦後までの日本の正当性や、戦後日本の抱える問題も考察。
- これさえあれば、複雑な近・現代史の大きな流れが、スッキリ頭に入る!
- 授業ではほとんど取り上げられない近現代史を学びたい学生や、歴史をちゃんと復習したい大人にも、最適!
日本に着せられた汚名を返上するために、日本人一人一人に読んでほしい本
著者は、17歳で終戦を迎えた。戦中から終戦直後の激動の中、時代の空気を吸い、当時の日本社会やマスメディアの報道、そして日本の人々を肌身で知っていた。南京虐殺や従軍慰安婦などということは、当時は全く話題にならなかったのだ。
戦後、GHQにより、日本軍の残虐行為が宣伝され、日本人の多くが洗脳された。そして、戦後70年以上経ってもまだ、日本人の多くはその洗脳から脱け出せておらず、このままでは、中韓が主張する捏造が、歴史の事実として定着してしまうことを著者は危惧している。
だからこそ、戦中・戦後を生きた人間の責務として、この本を企画した、と著者は述べている。
著者は、癌と闘いながら本書を執筆した。そして、擱筆後、2016年8月に逝去。持てる力を振り絞って書いた、日本人に対する遺言である。
日本に着せられた汚名を返上し、名誉を回復するためには、日本人自身が正しい歴史を知り、誤った日本非難に反論していくしかない。
そのために、一人でも多くの日本人に読んでほしい本である。
<あとがき>より一部引用
数世紀にわたって行なわれた西欧列強のアジア・アフリカへの侵出は、資源獲得を目的とした典型的な「侵略」であり「植民地化」であり、白人の横暴を示した疑う余地のない歴史的事実である。しかし、西欧列強は被害国に対して賠償もしないし謝罪も一切しなかった。これとは対照的に、日本は、ひたすら中国・韓国に謝罪をし、経済的支援を繰り返してきた。果たして日本は列強以上の悪行を近隣国にしたのであろうか?
このような観点から、私は、新しい文献やそれを紹介した著書などを参考にして、日本が戦争へ突入するに至った道筋を歴史的に検証することを試みた。インターネット上の情報なども活用し、戦争前後の歴史の大きな流れを分かり易く整理することを心掛けた。さらに、歴史の間違って伝えられている点や反省すべき点などをとりあげ、日本の過去をできるだけ正確に理解するよう努めた。
戦中戦後を生きた人間の責務として、日本人の誇りとアイデンティティを取り戻すべく、さらに、日本の将来の道標をさぐる一助として、この本を企画したのである。
著者
著者:平山 修(ひらやま おさむ)
1928年7月 岡山県生まれ。
1945年8月 17歳で終戦を迎える。
1952年 3月京都大学農学部農林化学科卒業。
1969年4 月~島根大学農学部教授。
1991年4月 ~同名誉教授。戦前・戦後を生きた人間の責務として、癌と闘いながら本書を書き上げた。
2016年8月逝去。
目次
はじめに
第1章 西欧列強のアジア進出と日本の近代化
第1節 大航海時代から植民地獲得競争時代へ
第2節 西欧列強のアジア侵出
第3節 清国への列強侵出
第4節 ペリー来航と日本の近代化
第2章 日本近隣国の覚醒
第1節 朝鮮の独立を求めた日清戦争
第2節 ロシア軍の横暴と日露戦争
1・義和団事件
2・日露戦争
3・日露戦争勝利の効果と日本留学
第3節 日韓併合
第3章 日中交流は中国改革と反日を呼ぶ
第1節 中国人の日本留学と中国革命
第2節 中国革命の台頭・辛亥革命
第3節 対華「二十一カ条要求」問題と抗日
第4節 北伐軍による虐殺事件
1・北伐軍と「第一次南京事件」、「漢口事件」
2・北伐軍(第二次)と済南事件
第5節 日本の軟弱外交
第4章 日中抗争と満州事変
第1節 北伐完了後満州が混乱する
第2節 満州事変と満州国の成立
1・柳条湖事件(満州事変、1931年)
2・上海事変(第一次上海事変、1932年)
3・満州国の建設
4・塘沽停戦協定
5・国際連盟によるリットン調査団
6・「満州の利権」の取り扱いは日本外交の大失敗であった
7・満州の経済的社会的発展は日本の夢であった
第5章 中国共産党の挑発で起きた日中戦争
第1節 日中戦争前の日本と中国
1・日本国内における軍部の台頭
2・中国国民党と共産党との闘争、西安事件
第2節 盧溝橋事件(1937年)
第3節 痛ましや! 通州事件(1937年)
第4節 戦火は上海や南京へ
1・第二次上海事変
2・南京攻略
3・対中和平工作はすべて失敗
第5節 終戦後満州はどのように混乱したか!
1・ソ連の宣戦布告で満州は戦場となる
2・ソ連軍の略奪
3・ソ連の捕虜連行
4・関東軍は日本開拓団を見捨てた!
5・通化事件(1946年2月3日)
第6節 中国における国共合作と内戦
1・辛亥革命後の権力闘争と国共内戦
2・コミンテルンの策略
3・第一次国共合作とその分裂
4・第二次国共合作(西安事件、1936年)
5・日中戦争
6・第二次国共内戦
7・蒋介石と日本
第6章 アメリカの野望と日米戦争
第1節 アメリカの「西へ西へ」の侵略戦争
第2節 アメリカの日本打倒計画
1・日露戦争とオレンジ計画
2・ハリマン事件
3・オレンジ計画の高まり
第3節 アメリカの国際会議における日本締め付け
1・アメリカの人種差別と排日運動
2・ワシントン会議におけるアメリカの日本締め付け
3・ワシントン・ロンドン海軍軍縮会議からの脱退
第4節 日中戦争におけるアメリカの中国支援
1・アメリカの中国贔屓と幻想
2・偽書「田中上奏文」
3・中国に対する軍事援助
第5節 ルーズベルトの戦争挑発
第7章 世界を謀略に巻き込んだコミンテルン
第1節 コミンテルンの謀略
第2節 中国におけるコミンテルンの政策誘導
1・コミンテルンによる中国共産党の設立と育成
2・コミンテルンによる日中戦争の誘導
第3節 怪文書「田中上奏文」の作成と策略
第4節 コミンテルンに誘導された近衛内閣
1・近衛内閣とコミンテルン・スパイ
2・尾崎秀實の活動
3・ゾルゲと尾崎秀実
第5節 コミンテルンに誘導されたアメリカ
1・コミンテルンアメリカ支部の設立とその策略
2・ニューディール政策は共産分子を呼ぶ
第8章 GHQの占領政策が日本を弱体化した
第1節 GHQの占領政策の目的と執行
1・「太平洋戦争史」による勝者の歴史認識
2・東京裁判
3・平和憲法の制定
4・徹底した言論統制と検閲
第2節 反日日本人の発生① ― 占領政策の日本人協力者
第3節 反日日本人の発生② ― 共産主義活動と公職追放
第4節 反日日本人の発生③ ―「進歩的文化人」
第5節 反日日本人の発生④ ―マスメディア
第6節 反日日本人の発生⑤ ―日教組
第9章 戦後賠償と経済援助
第1節 中国に対する賠償問題
1・日中平和友好条約
2・対中ODA
3・ODAで行なわれた大型経済インフラ建設(有償資金協力)
4・対中援助の問題点
第2節 韓国に対する戦後補償
1・日韓基本条約
2・韓国の請求権・経済協力協定
3・賠償対象の問題点
4・日本から韓国へのODA
第3節 アジア諸国に対する賠償
第4節 賠償方法における日本とドイツとの比較
第10章 朝日新聞の反日報道
第1節 朝日新聞は戦後GHQや中国に迎合
第2節 中国にべったりの朝日が反日を高める
1・日本軍国主義に反対
2・日米安保条約に反対
第3節 反日報道の原点
1・『中国の旅』
2・日本軍の残虐性報道はやがて教育現場に
3・『中国の旅』は捏造であった
第4節 「従軍慰安婦」問題
1・慰安婦と「従軍慰安婦」問題
2・吉田清治の「慰安婦狩り」報道
3・「従軍慰安婦」裁判
4・朝日新聞の意図的報道が「河野談話」を呼ぶ
5・吉田証言は嘘であった
6・朝日新聞の罪
第5節 靖国参拝を中国へご注進
第6節 北朝鮮の拉致問題
第7節 反日マスメディアと日中記者交換協定
第11章 日本を悩ます諸問題
第1節 「南京虐殺事件」は本当に存在したのか
1・「南京虐殺事件」は日本軍残虐性のシンボルになっている
2・南京陥落の事実経過
3・「南京虐殺事件」の存在を否定する論拠
4・「南京虐殺事件」は中国が描き出した壮大なる嘘である
5・南京虐殺記念館の設立
第2節 中国抑留者が自供した残虐行為は真実か
1・中国抑留者(中国戦犯)とは
2・中国抑留者の「洗脳」「思想改革」はどのように行なわれたか
第3節 「従軍慰安婦」
1・「従軍慰安婦」問題
2・今後日本がなすべきこと
第4節 靖国問題
1・靖国神社とGHQ
2・靖国神社に関する問題点
3・「A級戦犯」の合祀は国民の総意であった
4・靖国参拝問題を複雑にする宗教観の違い
5・靖国参拝問題の解決法はあるか
第5節 教科書問題
第12章 日本の侵略戦争・植民地略奪は本当か
第1節 日本は中国を侵略したか
1・満州事変
2・日中戦争
3・日本軍は本当に残虐行為をしたか
4・中国こそ侵略国家である
5・中国の歴史教科書は何を教えているか
6・中国の卑劣な宣伝工作
第2節 日本は韓国を植民地化し略奪したか
1・日本は何故韓国を併合したか
2・日本は韓国をどのように扱ったか
3・日本敗戦に対して朝鮮人はどのように反応したか
4・南朝鮮には大韓民国、北朝鮮には朝鮮民主主義人民共和国が建国された
5・日本の敗戦直後に在日朝鮮人(韓国人・北朝鮮人)が暴れる
6・朝鮮戦争
7・韓国の復興
8・韓国の歴史教科書は何を教えているか
9・韓国は何故反日か
10・在日(在日朝鮮人・在日韓国人)は異常に優遇されている
第3節 東京裁判を否定する発言
第13章 日本は独立国になれるか
第1節 世界の要人は日本の戦争をどのように見ているか
1・ジョイス・C・レブラ博士(アメリカ・コロラド大学歴史学部教授)
2・ジョージ・S・カナヘレ博士(ハワイ・日本経済協議会事務局長)
3・ラジャー・ダト・ノンチック(マレーシア元上院議員)
4・ガザリー・シャフェー(マレーシア元外相)
5・ククリット・プラモート(タイ元首相)
6・ブン・トモ(インドネシア元情報宣伝相)
7・アリフィン・ベイ(インドネシアナショナル大学日本研究センター所長)
8・バー・モウ(ビルマ初代首相)
9・朴鉄柱(韓日文化研究所)
10・黄文雄(台湾・評論家)
11・ジャワハルラール・ネルー(インド初代首相)
12・ラダ・ビノード・パール(インド・極東国際軍事裁判判事)
13・エドゥアルト・ヴァン・ティン(アムステルダム市長・内務大臣)
14・アーノルド・J・トインビー(イギリス・歴史学者)
15・ダグラス・マッカーサーの証言
16・アジア・アフリカ会議(バンドン会議)
17・「世界要人が語る大東亜戦争の評価」のまとめ
第2節 謝罪外交を正せ
1・自虐史観を捨てよ
2・戦後の嘘
3・謝り続けた日本外交を正せ
第3節 日本の偉業を知れ
第4節 日本人の自覚と挑戦
1・日本は国内外で危機状態にある
2・日本は積極外交に転じよ
3・日本の活躍はアジア諸国から期待されている
第5節 日米安保・平和憲法の問題点
1・日米安保条約の地位協定は極めて不平等である
2・日本が攻撃されたときアメリカ軍は本当に助けにくるか
3・日米安保条約の改変と有事駐留
4・平和憲法の問題点とその改訂
第6節 日本は過去の歴史に誇りを持ち、堂々たる道を歩もう
あとがき ―日本人自身による過去の歴史総括を―