朝鮮總督府官吏 最後の証言

(シリーズ日本人の誇り 10)

筆者は、現在99歳。80年前の朝鮮で朝鮮人の知事が統括する行政組織で働き、朝鮮人と共に汗を流して働き、朝鮮は第二の故郷となった。 その西川氏が証言する「日本人と朝鮮人はとても仲が良かった!!」

朝鮮總督府官吏 最後の証言
  • 編集:桜の花出版編集部 編
  • 定価:1,400円(税別)
  • ページ数:240ページ
  • ISBN-10:4434194453
  • ISBN-13:9784434194450
  • 発売日:2014/8/15
  • サイズ:四六版 19.8x13.5x2.1cm
  • 発行元:桜の花出版

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本書の取材記より

日韓併合の実態を行政側から解説できる朝鮮總督府官吏としての証言はおそらく西川氏が最後であろう。

他に朝鮮で生活した方がいたとしても終戦時は幼少であったり、当時を知る家族から伝え聞いた話が殆どになる筈である。それは一つの貴重な体験ではあるが、「朝鮮總督府の施政がどういうものであったか」という視点で語ることは難しい。だからこそ、この元官吏である西川氏の証言及びその写真、資料は日韓併合時の実態を知る上で貴重な記録である。

ここに証言されている内容は、戦後教育を受けた人にとっては、驚きであるに違いない。

取材に於いて西川氏は、朝鮮のごく平穏な生活と日常に触れ、そこで語られるのは幸せな朝鮮人と日本人の姿であった。特に地方行政府は朝鮮人官吏が主体の組織であり、官や軍による売春婦の強制連行などあり得ないこと、不可能なことが繰り返し述べられている。

また、貴重な写真からも朝鮮人と日本人が普通に仲が良かったことが分かる。朝鮮人が日本人の上司になることも普通であり、職場の仲間と日朝合同の野球チームを作り他のチームと戦ったり、時に桜の下で酒を酌み交わした楽しい想い出も多く、朝鮮人と日本人は共に朝鮮の発展を願い職務に精励していたという。

まるで現代社会と変わらないような錯覚を覚えるが、正にこれが歴史の真実である。

目次

第一章 朝鮮總督府官吏の仕事
朝鮮總督府に奉職する

    朝鮮の印象
    火田民という貧しい民がいた
    朝鮮總督府地方官吏養成所 第一回卒業
    昭和十三年 臨時召集により入隊
    一日で二階級進級
    金剛山での仕事
    朝鮮總督が出席された初団式
    京城で部品調達に奔走
    昭和十八年 寧越郡の内務課長に昇進
    厳しい官吏の仕事
    昭和十九年 原州郡の内務課長に昇進
    昭和二十年 江原道庁鉱工部鉱工課主任(課長代理)昇進

第二章 朝鮮人の仲間達
總督府地方官吏

    住居と朝鮮語
    日本人と朝鮮人はとても仲が良かった
    朝鮮人と日本人の混合チームが一番強かった
    朝鮮人との付き合い
    「内鮮一体」と差別
    朝鮮人と日本人の結婚
    ある思い出の朝鮮人女性
    朝鮮人との苦い体験
    両班と階級
    朝鮮の風習
    縁故林(その土地に縁がある人に払い下げる)
    現代の人に実態を知って欲しい

第三章 朝鮮總督府の組織解説
總督府の組織解説

    總督府と軍司令部
    警察と憲兵の違い
    内務課長としての視点
    徴用
    説明して理解を求めた
    創氏改名の実態
    いわゆる「従軍慰安婦」について
    女衒について
    内務課長として断言する
    最後の証言者
    朝鮮人志願兵
    朝鮮人の徴兵による送り出しを見ていない
    皇民化政策
    朝鮮人を差別する日本人を嫌う
    戦局と朝鮮
    母に心配をかけた
    神様が助けてくれる

第四章 終戦時の朝鮮
日本の敗戦

    玉音放送
    一部の者が暴動
    一夜にして立場が逆転
    日本人の誇りをかけて
    引揚げ時に危惧した日本の将来
    山口県仙崎港の「引揚援護局」
    支那人
    立派だった校長先生

第五章 日本統治と日韓の未来
日本は立派な統治をした

    インフラ整備
    空襲がなかった朝鮮
    日本は独立国ではない
    差別が許せなかった
    事大主義
    日韓の友好 第二の故郷
    安倍首相への手紙

編集部補足

朝鮮史と朝鮮總督府
写真資料
歴代 韓国統監 朝鮮總督
日朝 近・現代略史
*シリーズ「日本人の誇り」刊行によせて

■コラム1「日韓併合」と植民地の違い
■コラム2「教育」「創氏改名」
■コラム3「従軍慰安婦」の虚構
■コラム4「朝鮮人志願兵」
■コラム5「医療」と「資源・農業」
■コラム6「日韓併合」「李王家」
■コラム7「日本から朝鮮への援助」


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