歴史は人生を教えてくれる 15歳の君へ
本書は、若き歴史研究家でありタレントでもある著者が、中学生以上の読者を対象に、家族、友情、将来の選択など人生の問題と歴史学を絡めて語る、異色の歴史入門書である。
裏表紙の帯より
これから人生を選択する君へ。
歴史はつまらない、人名や事件名を覚えるだけで退屈、と思っていないだろうか?
歴史を学ぶ意味は、歴史上の偉人の人生に学べること、物事を戦略的に考える力がつくこと、長い歴史の中で不変のものを知ることができることだ。
本文より
歴史を学ぶ時は、うんと想像力を使ってほしいんだ。
もし自分がこの時代に生まれていたら、どうだろうか。どんな生き方をしているだろうかって。
武士の子に生まれていたらどうだったろうか・・・。 商人ならどうだろう・・・。
生まれた時代によっても随分違うだろうね。
幕末なら、龍馬のように志士として国造りに走り回ったかな?
それとも主君の恩にこたえるため、時代に合わないと分かっていながら、幕府とともに滅んでいった?
どう、歴史ってワクワクしないかい?
歴史は想像力を働かせることで、過去が生き生きと迫ってくる感じがするんだ。
歴史は、過去との絆をよみがえらせてくれる、と僕は思う。
目次
まえがき-未来を生きる未来を生きる君たちに、今、「歴史の話」をしよう
第1章 〈親〉と子供にとって家族って何ですか?
戦国武将の子育て術とは?
レンタル家族-悩める人のエンジェル?
家族はもろい、でもそれでも・・・-家族へのあこがれと希望
第2章 君たちはなぜ生まれてきたのか
お犬様!生類憐みの令は悪法じゃない?
赤ちゃんポストは正しいか?
こんにちは!赤ちゃん-いつの世も変わらぬ親たちの愛
僕は超未熟児で生まれた~みんなが生まれてきたわけ~
第3章 君たちはなぜ学ぶ?
寺子屋に学べ-江戸時代化する現代教育?
誕生!義務教育
人々は豊かになるために勉強した
第4章 本当の友達って?
本当の友達って?
石田三成と大谷良継~戦国武将の友情秘話~
西郷隆盛は友情のかたまり-でも友情は永遠なのか?
第5章 働くことの喜びと悲しみ
就職はするものではなく、させられるもの?-『三国志』と就職-
仕事に「死にがい」を求めた江戸武士たち
仕事に生きがいを求める日本人-働きすぎは昔から?-
生きがいVSやりがい-仕事に見出すもの
仕事のし過ぎで過労死なんてこともあり得る
第6章 戦争はいけないこと・・・だけど!?
人間の歴史は戦争の歴史だ!
徳川幕府は平和作りの天才!?~戦争は悪か?~
おかしな、おかしな戦後日本の安全保障
「平和教」入信した戦後日本人
戦争は突然に~俺たちに何ができるのか?~
第7章 君たちはこの国を愛せるかい?
江戸無血開城-勝海舟と西郷隆盛
残された思い~兵士たちの手紙~
第8章 〈歴史〉ってなに?「歴史の見方」のミニレッスン
歴史の見方は一つじゃない?
君の周りにもいるかも!日本を虐待する人々!?
新しい歴史学のために!自虐史観からの脱却
君に贈る言葉