フィリピン少年が見たカミカゼ 幼い心に刻まれた優しい日本人たち
幼い心に刻まれた優しい日本人たち(シリーズ日本人の誇り 7)
特攻隊が史上初めて発信した地、フィリピン・マバラカットにカミカゼ記念碑を建立した筆者が、幼い頃に出会った日本軍将兵たちの優しさと誇りの高さ。
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表紙の帯より
少年時代、誇り高い日本軍人と楽しい時間を過ごしたフィリピン人著者が、その真実の姿と、崇高な精神について語った。
「長い間フィリピンを植民地としてきたスペインやアメリカに比べれば、日本のフィリピン支配はほとんどないに等しいものでした。日本は、そのたった四年の間にカミカゼ精神をもたらしてくれました。それは、フィリピンにとって最良のものでした。」
アジア孤高の精神カミカゼの心。
目次
はじめに
第一章 アメリカはヒーローだった
貧しくも満ち足りていたアメリカ植民地時代
心私のルーツ
父が留学しアンヘレスへ移り住む
次々に失敗していく祖父の事業
アメリカ人はヒーローだった
第二章 街に日本軍がやって来た
突然、日本軍が来襲し、ヒーローを打ち負かした
一家でポラックへ避難する
谷間でじっと戦闘が終わるのを待つ
子供に優しかった日本兵達
虐殺の現場を通り過ぎてアンヘレスへ戻る
虐殺の被害者が運び込まれる
再びアンヘレスへ戻る
一般人三十人虐殺の真相
一般の男の行動が虐殺を引き起こした
戦前の日本人商人が将校になって現れる
歴史を見直すフィリピンの動き
バターン死の行進の真実
バターン捕虜への目こぼし
第三章 懐かしい日本軍との蜜月時代
学校でタガログ語を習い、規律を学ぶ
日本軍の駐屯地に遊びに行くようになる
ヤマカワさんとの忘れられない交流
日本軍とフィリピン人の蜜月期間
売春宿はあったが慰安婦はいなかった
罰を受ける兵隊を目撃する
日本軍人とアメリカ人の違いを身に染みて覚える
真夜中に、子供の命を救うために飛行機を飛ばす
第四章 戦争末期の日本軍の惨状
日本軍政下のフィリピン独立
飛行場建設の仕事から逃げて隠れる
厳しい規律によるいたずら者の末路
残虐になっていった日本軍
マカピリとフクバラハップ
収穫した米を日本軍に見つからないように隠す
恩義に報いた日本軍
アメリカ軍の攻撃が始まる
今までとは違う飛行士達がアンヘレスに集まってくる
最後に日本軍の足跡を見た日
戦争末期に日本軍の残虐な行為
タカナワ大将とリンガット家の交流
アメリカ兵はもっと残虐だった
日本軍の将校がフィリピン人に殺されていった
フィリピンにかくまったもらった日本兵
見つかってしまったブッチョ
アメリカ軍への出頭を促される
第五章 カミカゼ記念碑建設へ
名ばかりのフィリピンの独立
父が亡くなり働き始める
大学に進学。フィリピン人としての誇りに気づく
カミカゼの本との運命的な出逢い
あこがれの日本に行く
カミカゼ記念碑建設を様々な困難が妨げる
チャンス!ついに建設実現へ
大西瀧次郎中将の秘話
カミカゼ記念碑が消えてしまった
新しい記念碑の建設へ
第六章 妻エンリケッタの思い出話
ある日突然日本軍が爆撃してきた
意識を失ってしまった母
捕虜に食べ物を売って生活する
毎日飛行場へ行くようになる
将校さんが病気の見舞いに来てくれる
悲しい別れ
夫との出逢いとカミカゼ
日本人はフィリピン人に受け入れられなかった
第七章 日本は何故戦争に突入したか
欲深い白人達がアジアを蹂躙
中国の態度に怒り戦争に進んでいった
日本がたどった道を誰が非難出来るのか
カミカゼは白人に対する最後の猛烈な抗議だった
座して負けるのを待つのは日本人ではない
平和な時代に日本がいたらフィリピンは発展出来た
フィリピンは占領国の良い点をのみを学ぶべきだ
日本はアジアを指導していくべき
第八章 真の友情こそ私の願い
植民地時代、フィリピンの人々は満足していた
アメリカがヒーローだと思い込まされていた
日本はフィリピンの民族覚醒を促した
カミカゼはテロリストなどではない
カミカゼは手段に過ぎない-今こそ大東亜共栄圏の実現を
汝の敵を愛することは可能なのだ
次世代へと引き継がれる私の願い
解説
シリーズ「日本人の誇り」刊行によせて
フィリピン全図・ルソン島中北部地図
コラム1 植民地化までの歴史
コラム2 スペイン植民地統治と革命
コラム3 アメリカの同化政策
コラム4 独立と志士と日本①
コラム5 日本軍のフィリピン戦顛末
コラム6 独立の志士と日本②
コラム7 恩義と公平の国民性