三世代にわたる日本との関わり

日本によって台湾が統治されていた明治二十八(一八九五)年から昭和二十(一九四五)年までの日本時代を経験した台湾人は誰しもそうですが、私の家も日本と深い関わりがあります。特に、私の祖父・柯秋潔は、台湾で最初の日本語教育の場として有名な、台北州内(現・台北市)の芝山巌学堂の第一期生で、積極的に日本人として生きた人間でした。

祖父は中国清朝の人間で、明治二十八年、二十三歳の時に日本人になってから亡くなるまでずっと日本人でした。父は、日本時代に日本人として生まれ、四十歳を過ぎてから終戦を迎えて中国人になり、そして自由中国(中華民国)で、自由台湾を見る前に(台湾独立の前に)亡くなってしまいました。

私も日本時代に生まれ、終戦で中国人になり、その後ようやく台湾人として目覚めて、これからというところなのですが、今、八十歳を過ぎてしまいました。

祖父と父と私の三代、三世代にわたって様々な生業をし、また出来事を経験しました。それぞれの人生とからめて、三代の人間が体験したそれぞれの日本について、お話ししてみようと思います。


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