台湾のアイデンティティ

台湾は中国の圧力で世界から孤立させられていますし、対岸(中国)と敵対しているお陰で内政的にも困難をかかえています。蒋介石の外来政権による迫害と教育の悪影響で、世代間の壁、外省人と本省人の対立など、様々な問題を抱えてもいるのです。

今の台湾は、中国とにらみ合っているために、また、経済的にも巨大化する中国マーケットの影響で、商人のコントロールが難しいのが現状です。野党とメディアの邪魔が度を越していて、相当な困難を抱えています。さらに世論は独立派と中台統一派に二分されています。しかし、真面目に一歩一歩と前向きに努力をしているところです。

台湾もまた、日本と同様、アイデンティティで悩んでいます。

私達のような日本語族は、台湾で生まれた台湾人であるけれども、日本の教育を受けて、精神は日本人です。母国語は日本語、思考するのも、やはり日本語です。ですから、矛盾しているのです。自分は台湾人だというアイデンティティは、台湾が独立し、独立国家であるということを世界に認めてもらった時に、初めて確立されるものだと思っています。

娘や息子の代は、また私達とは全然違う考え方をします。言葉が違うし、教育が違います。世代間の断絶があるのです。私もいろいろと大きいこと言ってきましたが、家では何も言えないのです。長男は、嫁が南京出身の外省人ですから、私の言うことを聞いてくれません。末っ子は、金美齢さんの教え子で台湾独立派と、家族の中でも考え方の相違があります。


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