学校の勉強
学校の勉強は、別に楽しく勉強した記憶もないし、辛かったということもない。勉強だから、やるのが当たり前と思っていました。
同級生の中には、なかなか日本語が覚えられない子もいましたね。でも、そういう子にも、先生方は根気よく教えていました。できないと叱るより、できたら褒めるという感じで、皆に平等に教えていました。だから、最後には皆、平等にできるようになりました。
私は、語学は得意でしたし、算術も得意でした。修身も、作文も、習字や図画、体操など、科目の好き嫌いはありませんでしたね。学期の終わりに成績表をもらってくると、家に持って帰って親に見せるものですが、見せなくとも、私の場合はもう決まっていましたから、親も見せろと言わないのです。成績は良かったですからね。
授業は、基本的に教科書に沿って進みます。今と同じような感じですね。それに、例えば課外授業みたいなもので、田んぼや塩田などに連れて行ってもらって、実地で教えるわけです。だから、生活に役立つようなことを教えてくれました。
授業は朝八時から午後の四時で、一時間は五十分。一年生の時は、少し短くて午前中で終わりだったと記憶しています。二年生か三年生から午後の授業があったような気がします。土曜日は半日で、お昼ご飯を食べる前に帰ってきていました。
当時、一クラスは六、七十名ぐらいだったでしょうか。末廣公学校では、一クラス五十名ぐらいで、男が四組、女が二組ありました。もちろん、当時は男女は別々のクラスでした。