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2014.11.15

東北巡礼、遠野で貴重なお話を伺いました。

東北巡礼、遠野で貴重なお話を伺いました。

2014年11月11日(火)東北巡礼26日目、ちょうど3・11大震災の月命日の日、遠野の内田書店さんで貴重なお話を伺いました。遠野は、柳田國男が1910年(明治43年)に発表した説話集『遠野物語』で有名な街です。

東日本大震災で壊滅的な被害を受けた三陸海岸を回った後でしたので、特に心に染みました。

ふーみん東北巡礼の旅 奇跡の一本松(2014/11/10)

ふーみん東北巡礼の旅 奇跡の一本松に祈る(2014/11/10)

釜石を拠点に、大船渡、陸前高田、気仙沼と三陸海岸で、東日本大震災で被害の大きかった地域を訪れた後です。 釜石から遠野までは、仙人峠を通ります。幾つもトンネルを抜け、昔は峠越えが大変だっただろうと思いました。

遠野で老舗の内田書店さんに伺いました。 木造の玄関の本店のたたずまいから歴史を感じました。今は主な営業は、商業ビル内にある、とぴあ店に移っているとのこと、お蔭で本店でオーナーの奥さまとゆっくり話しさせて頂くことが出来ました。

遠野は、壊滅的な被害のあった三陸海岸の支援基地として、最前線だったそうで、広い道に自衛隊が沢山テントを張って寝泊りし、3日ほど経つと、仙人峠という山を越えて、三陸海岸からも人が大勢避難してきたそうです。そこで、三陸海岸と、ほぼ無傷といっても言いほどの遠野を比較して、被災者の人のやり場のない怒りを受けて怒鳴られたこともあるそうです。 奥さまは優しい方で、何度も涙ぐんで可愛そうだと受け止めていらっしゃいました。奥さんの、「建物をそのままにしていても辛い、しかし、今の何もない、ただ土を盛り上げただけの更地ももっと辛い」と言う言葉が、胸に染みました。 「近くに住んでいる私だって、(震災の被害に遭われた方のお気持ちは)分かって上げられない」と。

また、昨日訪問した陸前高田に唯一ある書店、伊東文具店(仮設店舗)について、「本当に伊東さんは大変だった。一年くらいだってもまだ何も出来ないくらいで。駅の真正面の大きな書店さんだったのに」 (※お話を伺った日の当日、陸前高田災害FMで『行く道に花の咲かない道はなく』を紹介して頂いた際に、伊東文具店に同書が入ることを紹介していました。 陸前高田で唯一ある、仮設施設の本屋さんです。)

「遠野からも、役所の人が沢山手伝いに行って、半年くらいでげっそりして皆帰ってきた。何から手を付けたらいいのか。役所関係の人で、随分自殺者も出て。役所の人を送り出す時、無事で帰ってきてと声かけたりした。」「助けに来てくれた自衛隊の人の中にも亡くなった方がいるそう。本当に大変だったから」「本当に現地の人は良くやっていると思う」とぽつり、ぽつりとお話しして下さいました。 書店の奥様と話をさせて頂いて、初めて会った気がしませんでした。

お話に出た陸前高田災害FMは、小高い丘の上の資材置き場の敷地内にある小さな小屋のような建物で、放送をされています。今も、避難生活が続いていることを物語っているようです。 奥様もテレビの放送で見られて、びっくりされたと言われていました。

内野書店のオーナー

しばらくすると、ご主人で内野書店のオーナーの方が帰っていらして、話をさせて頂きました。 今日は、支店とぴあ店が月一回のお休みとのこと、貴重なツーショットを撮らせて頂きました。

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